性同一性障害  学会、初の認定医9人発表 20人以上診断

補足のプチ解説。
認定医の取得のためには、決められた単位獲得のための講習が必要。
1回目の講習会は、昨年のGID学会時に開かれた。
2回目の講習会は、昨年の日本性科学会時に開かれた。
2回目の講習会は、GID学会ではない学会時であり、周知も不十分だったため、欠席のGUD学会理事の先生も多数。
そのため1,2回に出席した9名が認定医に。

今年のGID学会で3回目の講習会が開かれたが、必要単位をカバーしていなかったため、
1+3 、2+3の講習会の出席では、新たな認定医は出ず。


http://mainichi.jp/articles/20160321/k00/00m/040/118000c
性同一性障害

学会、初の認定医9人発表 20人以上診断

毎日新聞2016年3月21日 08時30分(最終更新 3月21日 08時30分)



 体と心の性別が一致しないことで苦しむ性同一性障害GID)の診断や治療の充実を目指し、認定医制度を導入したGID学会(理事長・中塚幹也岡山大教授)は20日、初の認定医9人を発表した。専門的な知識や技術を持つ認定医が増えることで、治療の質が確保され、治療施設が広がることが見込まれる。将来的に保険診療の道が開ける可能性もある。中塚理事長は「認定医制度を通じて、GIDの治療は必要な医療だということを、社会にも理解してほしい」と話している。


 認定医は、精神科や産婦人科泌尿器科、形成外科などの専門知識や技術に加え、性別の違和感を抱える子どもたちに対する学校の対応など社会的な課題を知ることも求められる。20人以上を診断した経験があり、関連の論文や著書があることも条件。今回は、既に実績のある学会理事らが認定医となった。


 GIDの治療は、ホルモン療法のほか性器の形成手術などがある。戸籍の性別を変更するためには、性同一性障害特例法で精巣や卵巣の摘出といった「性別適合手術」が必要とされる。2004年の法施行から14年までに5000人以上が性別変更を認められたが、国内で手術を手がける施設は限られ、費用も高い。年間50件ほど実施する岡山大は来夏ごろまで予約が埋まっており、1件数十万〜百数十万円かかる。タイなど費用が安い海外で手術を受ける人が圧倒的に多いとされる。海外での手術は、術後のケアが不十分になる可能性もある。中塚理事長は「日本で安全な医療を提供できるのが望ましい。各県に認定医がいれば手術などを行うチームが作れる」と語る。今後は試験を経て認定する仕組みを整え、5年間で50人の認定医育成を目指す。【五味香織】

 【ことば】GID学会の認定医

 学会が適切な診断や治療ができると認めた医師で、公的な資格ではない。認定を受けていなくても診断・治療は可能で、今回も十分な実績がありながら必要な研修が受けきれなかったなどの理由で認定されなかった医師もいるという。認定医制度には、専門的な人材育成を図るとともに、医療の質を確保する狙いがある。

GID学会が発表した認定医(敬称略)

 阿部輝夫(あべメンタルクリニック)▽石原理(埼玉医科大病院)▽内島豊(赤心クリニック)▽織田裕行(関西医科大滝井病院)▽康純(大阪医科大病院)▽中塚幹也(岡山大病院)▽針間克己(はりまメンタルクリニック)▽松本洋輔(岡山大病院)▽百沢明(山梨大病院)