「奇跡の少女 ジャンヌ・ダルク」を読む。
- 作者: レジーヌペルヌー,塚本哲也,R´egine Pernoud,遠藤ゆかり
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2002/05/01
- メディア: 単行本
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最近気に入ってるのが、この本をはじめとする、「知の再発見双書」のシリーズ。
このシリーズの本は、絵が多く、字はさほど多くはないが、ポイントを確実に抑えてくる。
この本もジャンヌ・ダルク関連の多くの絵が掲載されジャンヌマニアにはたまらない。
文章で印象に残ったのは、次の箇所。
P33
>ジャンヌを尋問した聖職者や神学者たちは、彼女のなかには「善、謙遜、処女性、信心、誠実さ、素朴」以外を見つけることはできないと、結論をくだしている。
つまり、ジャンヌ・ダルクと言えば、ぱっと見にはアグレッシブな印象があるが、むしろ、その謙虚で高潔な人格により、同時代および後世の尊敬を集めていたのであろう。
このようなことを鑑みると。
もし「ジャンヌ・ダルク」と自称するような人物がいるとすれば、それは傲慢なことであり、すなわち謙虚さの反対なことであり、皮肉なことにジャンヌ・ダルクとは対極に位置する存在だと言うべきであろう。