皇位継承者アイデンティティ

皇位継承問題で、「女系皇族も」という報告書が出た。
これに対して、「まだ時間はあるのだから、十分な議論を」という反論がある。
しかし、この反論は、ある観点からすれば適切な反論ではない。


なぜなら、愛子内親王殿下は、この12月1日に、4歳になられるからだ。
皇位継承者は幼いときより、皇位継承者として育てなければいけない」
という考えからすれば、4歳は、いわば臨界期であり、これを越えて、皇位継承者教育をしても、皇位継承者としての適切なアイデンティティは育たないと考えるのではないか。
そういう意味で、愛子内親王殿下を、皇位継承者と考えるなら、もはや一刻の猶予もない、と感じるかもしれない。


逆に、皇位継承者は「Y遺伝子」が必要、と考える立場であれば、必ずしも養育環境というのは重視しないかもしれない。
民間人として、普通に養育されていても、「Y遺伝子」を持つ、それだけを理由に、皇位継承アイデンティティを持ちうると考えるのだろう。


いわば、この問題は、「皇位継承アイデンティティの決定はnatureかnurtureか」という論争なのかもしれない。