下記、札幌医大ジェンダークリニックニュースに関する考察・コメント。
>体の性別「手術で変えたい」65%
聞いたのはいつ?
初診時はSRS望まなくても、だんだん望むようになるのはよくある話。
>体は女性だが心は男性が八十二人、体は男性だが心は女性が三十七人。
FTMが多いのはなぜ?
SRSを今のところしないので、MTFはいかない。
乳房切除ができるので、FTMは行く、ということか。
>一方で、気分障害や統合失調症などの精神科的な合併症が22%
統合失調症なら、GIDとの合併より鑑別診断になって来る場合が多いと思うが。
また、性別違和に伴う抑うつ不安と、統合失調症では、かなり意味が違ってくるので、統計は別にしたほうがいい気もする。
>専門外来は予約制で現在は初診が二カ月待ちの状態で、
関東より恵まれているかも。
以下新聞記事貼り付け
2005.6.15.北海道新聞
体の性別「手術で変えたい」65% 性同一性障害の受診者 2005/06/15 01:54
心と体の性別が一致しない性同一性障害(GID)の専門外来がある札医大付属病院で、受診者の三分の二は最終段階の性別適合手術まで望んでいることが、同医大の調査で分かった。
性同一性障害の治療は、日本精神神経学会作成のガイドラインで、精神科のカウンセリングを受ける第一段階、ホルモン療法や乳房切除の第二段階、外科的な性別適合手術の第三段階に分けられる。
調査は専門外来開設前から昨年九月までに、性同一性障害で受診した百十九人が対象。体は女性だが心は男性が八十二人、体は男性だが心は女性が三十七人。このうち、65%(七十七人)が性別適合手術までを希望した。第一段階までの治療希望は11%、第二段階までは17%だった。
同医大は二○○三年十二月に専門外来「GIDクリニック」を開設。道内で唯一、性別適合手術を含む包括的な診断と治療を行っている。手術例はまだないが、調査では手術を受けられることを知った受診者が、第三段階まで希望したとみられる。また、性別の違和感から生じる苦痛を解消するため、第一に考えるのは身体的な治療だと考えていることも分かった。
一方で、気分障害や統合失調症などの精神科的な合併症が22%、自殺の危険が28%で確認され、患者の思いとは裏腹に精神科受診の必要性が強いことも明らかになった。同医大では専門外来開設前からこれまでに約百七十人が受診。専門外来は予約制で現在は初診が二カ月待ちの状態で、第二段階の治療に約三十人が進んでいる。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050615&j=0045&k=200506141183