ターミナル


ちょっと前見たDVDだが。


飛行機に乗っている間に、祖国がクーデター状態になり、アメリカの空港で、入国も出国もできなくなり、トム・ハンクスがはまってしまうという映画。


で、トム・ハンクスはしょうがないので、空港で生活を始める。


そこからは、「キャスト・アウェイ」みたいに、お金もなく、英語もしゃべれない中での、空港内サバイバル生活というか。
あるいは、彼の愚直な性格が、人の心を打ち、だんだん空港の人気者になっていくあたりは、「フォレストガンプ」的というか。


全体の感想としては、今ひとつ。
中途半端。
すっちーとの恋物語も意味不明だし。
「愚直な人の愚直な行いが、だんだん人の心を打っていく」
というストーリーは、日本の昔話によくある感じではあるけれど。


そうはいっても、強引にテーマを見出すとすればこんな感じかな。


「国籍を失い、どこの国にも所属できなくなった主人公。
かれは、国家に属する人間としてのアイデンティティを失ってしまう。
しかし、空港の中で新たに築き上げられていく人間関係。
その信頼できる人間関係から築かれていったアイデンティティは、国家によるアイデンティティより、はるかに強固で美しいものであったのだ。」