法律時報 学会回顧

早いものでもう12月。
というわけで法律時報12月号恒例の「学会回顧」。

100pの、「民法/家族法」にも、特例法、同性婚関係あるが。

ジェンダーと法」のP310「八 セクシュアリティ」が詳しい。

前略
>赤杉康伸=土屋ゆき=筒井真樹子編『同性パートナー』(社会批評社)は、同性婚やドメスティック・パートナー法を紹介する。当事者や研究者の論説を含む。(中略)
 南野知恵子監修『解説/性同一性障害者性別取扱特例法』(日本加除出版)は、〇四年七月に施行された特例法の立法者による逐条解説および性同一性障害に関する法的問題、同法の検討課題をまとめた便利なもの。二宮周平「戸籍の性別記載の訂正は可能か(3)完」(戸時五六一)は特例法の意義と基本的な問題点をこれからの社会のあり方との関連で検討する。
渡邉泰彦「ドイツ性転換法について」(戸籍七五一)は現地インタビューの資料を加えてドイツ法を紹介する。


ついでに

>九 家族
ロランス・ド・ペルサン/斉藤笑美子訳『パックス―新しいパートナーシップの形』(緑風出版)はフランスのガイドブックの翻訳で、パックス(連帯民事契約)の具体的な内容を紹介する。四八頁におよぶ「訳者解説」がパックスの社会的文脈を明らかにし、日本との比較を行い、読み応えがある。



という感じであった。
感想としては。
1. 主要な文献は、特に読み落としもなく、日記で紹介できていたので一安心。
2. 『同性パートナー』が紹介されていたのはさすが。選者が二宮周平先生だからという説もあるけれど。