思春期サバイバル

「思春期サバイバル」拝読。
遠藤まめた、金子由美子、武田明恵渡辺大輔という執筆陣からして、セクシュアルマイノリティの若者向けの本かと思ったが。
かならずしもそうでもなく。
セクシュアルマイノリティの記載は、うす味というか隠し味程度で。
セクシュアリティを中心に若者の様々な悩みが軽い口語体で書かれている。


「サバイバル」とあるが、本格的なハウツーや情報満載というより、いろんな悩みを読む中で、自分自身の悩みがいろんな悩みの一つであると相対化されていく、という感じ。
そして、人それぞれ悩みがあり、みんな違っていいんだよね、という感じに肯定感が知らず知らず持てるという趣旨だろう。
違った切り口の本で面白かった。


まあ、結局若者の悩みというのは、つきつめると同調圧力との闘いなのだな、とも思った。