性同一性障害への学校対応、文科省が初の調査へ

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131121-OYT1T00992.htm
性同一性障害への学校対応、文科省が初の調査へ

文部科学省は21日、体と心の性が一致しない性同一性障害のある児童生徒への学校の対応に関する調査を初めて実施することを決めた。


 今年度中にも、全国の公立小中高校などを対象に実施する。

 調査の実施や対応の充実などを求めて同省を訪れた団体「gid.jp日本性同一性障害と共に生きる人々の会」に回答した。

 各都道府県教委などを通じ、児童生徒からの相談の状況や学校側の対応について調査する。調査結果は、専門家などと検証し、性同一性障害の正しい知識や対応する際の注意点などをまとめた資料を作成。学校の受け入れ態勢や相談しやすい環境づくりに役立てる。

 同会は「性同一性障害の子は、制服の着用やトイレ、修学旅行など様々な局面で苦悩し、不登校になったりいじめを受けたりすることも多い」と指摘している。

(2013年11月22日08時11分 読売新聞)


http://mainichi.jp/shimen/news/20131122ddm012040032000c.html
性同一性障害:子供の調査要望 国に当事者団体
毎日新聞 2013年11月22日 東京朝刊

 心と体、社会生活上の性が一致しない「性同一性障害」の当事者団体「日本性同一性障害と共に生きる人々の会」が21日、文部科学省に対し、障害を抱える子供の実態調査と安心して学校に通える環境作りを要望した。

 同会によると、性同一性障害を抱える若年層は年々増加しているが、適切な対応が取られている学校はほとんどない。男女別の制服着用、トイレ、着替え、水泳の授業などさまざまな苦痛に耐えかね、不登校になったり自殺を考えたりするケースもあるという。

 要望では、小中高校での実態調査▽医師や当事者らによる検討委の設置と学校での対応指針の作成▽研修を受けたスクールカウンセラーの巡回▽同障害を持つ教師の積極的活用−−などを求めた。文科省側は前向きに対応する姿勢を示したという。同会の山本蘭代表は記者会見で「各校に1人は当事者がいるという現状もある。どの学校も受け入れる準備を進めてほしい」と訴えた。【福田隆】