4万6000人に関する考察。

このニュース、英文ニュースがWPATHのメーリングリストにも流れてて、頭が痛い・・・。


学会のときもコメントしたが、池田先生の研究、従来の直観的推測値だった「2000人に一人はいそう」に一定の根拠を与えて、画期的だとは思うが。
どんな素晴らしい研究にも、一定の限界はあるわけで・・・。
46000人は、マスコミで大々的に一人歩きするような根拠のある数字とは思えないのだが・・・。


何回かで問題点を考察。
まずは「2800人に一人」について。
これは札幌市で1985年生まれの受診者が7人だったことより導いた数字。


だが、第一に札幌医大は、受診がしにくくて有名なところ。
半年に一度初診を電話で受け付けるが、人気コンサートチケット並で、あっという間に枠は埋まり、外れたものは受診できない。
東京の私のところにも、札幌医大は予約が取れないことを理由に、飛行機で来ている人も何人かいる。


また、1985年生まれの人が、今後も受診する可能性は大いにある。
そうすると「7人」はもっと増える可能性が大きい。
もし「14人」だとしたら、たちまち日本には92000人のGIDがいることになる。


明日以降に続く。