レインボー・アクション第11回主催イベント 『セクシュアル・マイノリティと入国管理収容施設における問題 〜レインボー・アクション移民・難民問題を考えるプロジェクト活動報告2013』

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レインボー・アクション移民・難民問題を考えるプロジェクトでは、2011年夏より茨城県牛久市にある、東日本入国管理センターを中心に、面会活動を行ってきました。

 トランスジェンダーの被収容者の方々の経験を知る機会を得て、ジェンダーセクシュアリティのあり方が規範的ではないことによって生じる出入国管理に関する手続き上での問題や、収容の困難について、認識するに至りました。

 今回のイベントでは、収容をめぐる問題について、セクシュアル・マイノリティの被収容者の現状から考えていきたいと思います。当プロジェクトのこれまでの活動報告を行ったうえで、長期収容を経験されたトランスジェンダー当事者ならびに、性同一性障害に関する医療の第一人者として知られる針間克己さんから、コメントを頂く予定です。

*本イベントはパルシステム東京市民活動助成金の助成を受けて実施されます。

レインボー・アクション第11回主催イベント
『セクシュアル・マイノリティと入国管理収容施設における問題 〜レインボー・アクション移民・難民問題を考えるプロジェクト活動報告2013』

■日時:2012年3月20日(祝)14時〜16時
■会場:四谷地域センター 集会室B
■ゲスト:
・針間克己さん(はりまメンタルクリニック日本性科学会幹事長、GID学会理事)、
・Mさん(予定・収容経験のあるトランスジェンダー当事者)
■活動報告:
・工藤晴子(レインボー・アクション 移民・難民問題を考えるプロジェクト チーフ)
■参加費:無料
■主催:レインボー・アクション

収容の問題とは―

 日本政府はその時々の社会・経済情勢によって、特定の分野の労働力として外国人を受け入れる政策を取ったり、また、入国を制限したりしています。そうした過程のなかで、日本に入国した方々の多くは、周囲の人々との関係性を築いて生活をし、日本社会に根を下ろしてきました。

 しかし、そうした事実とは無関係に、在留資格の更新・変更が認められなかった、手続きができなかったなど、様々な事情によって入管法違反となり、入管収容施設へ恣意的に収容されてしまうことがあります。明確な規定が無く無期限に続く収容は、移動の自由などの基本的人権を著しく侵害します。

 医療や通信へのアクセスが制限され、多くの被収容者は心身の健康を害しています。被収容者は、出身国へ送り返される恐れ、日本にいる友人や家族と引き離される不安を抱えながら、非人道的な環境に置かれています。トランス・ジェンダーの被収容者について言えば、例えば女性としてのアイデンティティを自ら主張しているにもかかわらず、男性用の施設に収容されるなど、尊厳を傷つけられるような取り扱いを受けていることもあります。