性同一性障害の夫婦による嫡出子出生届をめぐる法律問題3

性同一性障害の夫婦による嫡出子出生届をめぐる法律問題(下)

法律時報 84(11), 70-77, 2012-10
p77
>国民が実子で育てたいと言ってるのに、養子で良いではないかというのは個人の尊厳に関わることであり、やはり文化国家としてあるべき姿ではないと思う。国民が実子で育てたいと希望しているのだから、その希望は親子のアイデンティティそのものであり、養子で代替できるものではない。
>家族と夫婦関係・親子関係の多様性への流れは歴史的必然であり、何人もこの流れを押し戻すことはできないであろう。
>あくまで、現行法の枠内で、現行法の規定文言に忠実に、健気にその救済を求めているのだから、認めてあげたら良いではないか。認めることによって生ずる弊害なんて考えられないのではないか。