“女装免許”で男起訴 「性別変更したかった」

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100908-OYT1T01053.htm
女性名の口座欲しく免許偽造…男に2年求刑
 女装した顔写真をはり付けて運転免許証を偽造したなどとして、有印公文書偽造・同行使罪に問われた男の初公判が8日、山口地裁で開かれた。


 男は性同一性障害と診断されており、検察側は「女性としての身分証明書がほしいという短絡的で身勝手な考え」として懲役2年を求刑した。

 男は、山口県周南市川手2、飲食店従業員****被告(42)。起訴状などによると、今年1月、自宅でパソコンに取り込んだ免許証に、化粧や付け毛をした自分の顔写真をはり付け、氏名を「***」に書き換えるなどして印刷。郵便局で「***」名義の口座を開設する際、身分証明書として偽造免許証を提出したとされる。

 **被告は将来、性転換手術を受けて法的にも女性として認められることを願っていたという。

 この日の被告人質問では「性別変更手続きに必要な証明書がほしかった」と答えた。

(2010年9月8日21時34分 読売新聞)

http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010090801000831.html
“女装免許”で男起訴 「性別変更したかった」
 性同一性障害と診断された山口県周南市の男(42)が、女装した自分の写真を運転免許証に張り、氏名欄を女性の名前に書き換えたとして、山口地検に有印公文書偽造罪などで起訴されていたことが8日、分かった。男は裁判で「将来家裁に性別変更を申し立てるために、女性名義の貯金通帳がほしかった」としている。

 起訴状などによると、男は1月に自宅のパソコンを使い、運転免許証に女装の写真を転写。女性の名前や、実際より約5年「若い」生年月日を印刷した紙を張り、郵便局で口座を開設しようとした、としている。

 8日に山口地裁(向野剛裁判長)で開かれた初公判で、男は免許証偽造を認めた上で「女性として日常生活を送っていることを証明できるよう、公共料金の引き落とし口座を女性名義で作ろうと思った」などと説明。弁護側は「思い付きで偽造しており、反省している」と執行猶予付きの判決を求めた。

 検察側は「免許証の信用性にかかわる」として懲役2年を求刑。判決は24日に言い渡される。

2010/09/08 18:19 【共同通信