性別変更夫婦:兵庫の男性「嫡出子認めて」法相に訴え

http://mainichi.jp/select/today/news/20100216k0000m040054000c.html
毎日
性別変更夫婦:兵庫の男性「嫡出子認めて」法相に訴え
2010年2月15日 19時53分

 性同一性障害のため戸籍を性別変更した夫婦が人工授精でもうけた子が非嫡出子と判断されている問題で、戸籍変更した兵庫県宍粟市の自営業の男性(27)が15日、千葉景子法相に面会し、生まれた子を嫡出子として認めるよう求めた。

 男性は面会後に会見し、「国から男として認められ、妻が頑張って息子を産んでくれたのに、なぜ父親になれないのか」と訴えた。男性の弁護士は「非配偶者間人工授精による出産は、夫と子の血縁関係がなくても妻の子は夫の嫡出子になるとの学説が多い。性別変更したことは、嫡出子と認めない理由にならない」と話した。

 男性は実弟から精子の提供を受け、妻が昨年11月に男児を出産したが、市から非嫡出子として届け出るよう指示された。法務省は「生物学的に出産は不可能」と判断するが、千葉法相は問題発覚後、「早急に改善に取り組みたい」と述べ、家族の救済を検討する方針を明らかにしている。【石川淳一


時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010021500614
嫡出子認定を千葉法相に要請=性同一性障害の夫
 性同一性障害者特例法に基づき女性から性別を変更した兵庫県宍粟市の夫(27)が、第三者から精子の提供を受けて妻との間に人工授精でもうけた子(3カ月)が嫡出子として認められなかった問題で、この一家3人が15日午後、法務省千葉景子法相を訪ね、速やかに嫡出子として認定するよう申し入れた。
 これに対し、法相は「嫡出子として認められることを前提に検討したい」と述べ、遺伝上の父子関係がないことを理由に認定を拒否してきた従来の法務省見解を改める方針を説明。同様のケースの当事者からも意見を聞いた上で結論を出す考えを示した。ただ、結論の時期については明言を避けた。(2010/02/15-17:29)


http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021501000590.html
「嫡出子」を法相に要望 性同一性障害者の男性
 性同一性障害で戸籍の性別を女性から変えた兵庫県宍粟市の男性(27)が、非配偶者間人工授精(AID)で妻との間に生まれた子どもを「非嫡出子(婚外子)」として届けるよう指示された問題で、男性らが15日、千葉景子法相に面会し、嫡出子として戸籍に記載するよう要請した。

 同様のケースは全国でほかに5件ある。男性によると、千葉法相は「専門チームをつくり、当事者から意見を聴く場も検討したい」と答えた。

 性同一性障害者の性別変更は、2004年施行の特例法で可能になった。

 男性は面会後に記者会見し「国から男性と認められたのに、なぜ父親と認められないのか。普通の生活を送りたいだけだ」と訴えた。嫡出子の出生届を提出したため、子どもは3カ月以上戸籍がない状態が続いている。
2010/02/15 17:21 【共同通信


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100215-OYT1T01179.htm
性同一性障害の夫「嫡出子」認定を法相に直訴
 性同一性障害で女性から性別を変えた兵庫県宍粟市の男性(27)が、第三者精子を使って妻との間に人工授精で生まれた子を「非嫡出子(婚外子)」として届けるよう同市から指示された問題で、この夫婦らが15日、千葉法相と面会し、「嫡出子」として認定するよう求めた。


 面会後に記者会見した男性によると、千葉法相は「嫡出子として認める方向で検討する。当事者と話を聞く場を設けることも検討したい」と述べ、方針変更に前向きな姿勢を示したという。

 夫婦は昨年11月、市に出生届を出したが、法務省は「生物学上は同性同士で、子をもうけるのは不可能」との見解で、市は12月、法律上の婚姻関係にない男女から生まれた「非嫡出子」として届けるよう求めた。

 男性は記者会見で「国から男性だと認められたのに、なぜ父親と認められないのか。性同一性障害として悩んできた日々よりつらい思いをしている」と訴えた。

(2010年2月16日00時25分 読売新聞)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20100215ATDG1502K15022010.html
日本経済
性同一性障害の男性、「嫡出子」認定求め法相に請願書
 性同一性障害で戸籍の性別を女性から変えた兵庫県宍粟市の男性(27)が、非配偶者間人工授精(AID)で妻との間に生まれた子について、市役所が「非嫡出子」として届けるよう指示した問題で、15日、男性が法務省を訪れ、千葉景子法相に早期の救済策を求める請願書を提出した。

 提出後、会見した男性は「千葉法相に『嫡出子として認める前提で検討したい』と話してもらった。今は子どもの戸籍がない状態なので、一日も早く戸籍を作ってほしい」などと話した。同行した弁護士は「解決の時期についての回答はなく、残念だった」と述べた。

 この問題について千葉法相は今年1月、救済策を検討する考えを示していた。(15日 22:31)