「長州ファイブ」

話のついでに。
ちょっと前見たが「長州ファイブ」。
http://www.chosyufive-movie.com/


幕末、英国留学した5人の長州人の物語。
この5人のうち、2人は、長州が外国と戦争を始めそうになったので、半年もせず帰国。
この2人が、井上聞多伊藤博文と、後に有名な政治家になったものだから、司馬遼太郎の「世に棲む日日」、およびそれを参考にした?池宮彰一郎の「高杉晋作」では、「帰った2人は出世したが、残った3人は技術屋止まり」と、残りの3人は、放置プレイ。
http://d.hatena.ne.jp/annojo/20081126#p1
「政治家になって権力を握るのがそんなに偉いのか」と前から疑問に思っていた。
池宮彰一郎は、小泉純一郎と対談し「現代の信長だ」とよいしょしていたくらいなので、根っから権力好きなんだろうけど。


しかし、この映画は残った3人をよく描いている。残った3人は技術を学び、造幣、工学、鉄道を日本にもたらすことになる。
特に、主人公の山尾庸三は、聴覚障害者の女性と交際することを通じて、手話を知り、日本に手話をもたらすことになる。


人との出会いを通じて、予想もしない世界が広がり、新しい技術を習得する人生は、政治家の人生とは違う美しさがある。


名作でした。

長州ファイブ [DVD]

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