病院側は争う姿勢、請求棄却求める 京都地裁 性同一性障害訴訟

京都新聞2007.6.22.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007062200092&genre=D1&area=K10
病院側は争う姿勢、請求棄却求める
京都地裁 性同一性障害訴訟
 性同一性障害の診断を受け、乳房切除手術をした立命館大大学院生の吉野靫(ゆぎ)さん(24)が手術ミスにより皮膚が壊死(えし)した上、医師間の連携不足で精神的苦痛を被ったとして、大阪医科大(大阪府高槻市)に損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が22日、京都地裁(山下寛裁判長)であった。大阪医科大側は請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を見せた。
 訴状によると、吉野さんは2003年に大阪医科大付属病院で性同一性障害と診断され、05年5月に乳房を切除する手術をしたが、約3週間後に縫合部の壊死が分かった。吉野さんは「手術前に医師は壊死の危険性を否定していた。執刀医は経験不足で、精神科の医師への連絡も不十分で精神的ケアも受けられなかった」と主張している。
 大阪医科大は詳しい反論を「追って主張する」としている。
 弁論後に支援者と開いた報告会で、吉野さんの代理人の弁護士は「病院側は手術と壊死の因果関係や損害額などを争うとみられる」と話した。