Amputee Identity Disorder

「Amputee Identity Disorder」(四肢切断同一性障害)を読む。

Amputee Identity Disorder: Information, Questions, Answers, and Recommendations About Self-Demand Amputation

Amputee Identity Disorder: Information, Questions, Answers, and Recommendations About Self-Demand Amputation

以下メモ。
49P
Apotemnophilia(四肢切断愛):
自己が本来は、四肢や指が欠損した身体に所属していると確信している状態をさす。その結果、欠損のない身体であることに不一致感を覚え、四肢や指が外科的に切除されることを望む。そうしたほうが人生がより快適になると思っている。
1977、John Moneyが命名
障害者になりたいわけではなく、そうすることで心身が統合された状態になると信じている。性的興奮が目的でもない。
欠損を望む程度はさまざま。指のもの、一本の手、足のもの、四肢すべてのものなど。
欠損させようと、自傷し、生命の危機に至ることもある。


50P
Wannabe(ワナビー・志望者):
身体的障害がないが、身体的障害者になろうと望むもの。
現在の自己は、心身が不統一だと感じている。
四肢切断を望むものや、麻痺を望むものがいる。
性的目的ではなく、アイデンティティの統一が目的だ。


Devotee(ディボウティー:おっかけ者)
障害者に強い関心、性的興味のある、非障害者。
惹かれる障害の種類はさまざま。四肢切断。麻痺。ギブス。身体の変形。聴覚障害。歯の矯正。視覚障害。車椅子。
男性が障害者女性に惹かれるパターンが多いが、女性の場合、同性愛、バイセクシュアルの場合もあり。
Devoteeが同時にWannabeの場合もあり。


Pretender(プレテンダー:真似する者)
障害があるふりをして生活する非障害者。
小道具を使いそれらしく見せる。たとえば、車椅子、杖などを使い外出する。
まねしているときはとても幸せ。
言い訳することもあり。「糖尿病で足が不自由なんだよ」など。
四肢切断の真似は難しいので、満足しにくい。そのため、自分から怪我をしようとすることも。


以下明日以降に続く。


これまでの関連コンテンツ
四肢切断への欲求
http://d.hatena.ne.jp/annojo/20050827/p1
四肢切断への欲求と性同一性障害の臨床的理論的相似
http://d.hatena.ne.jp/annojo/20060718/p1
身体統合同一性障害(Body Integrity Identity Disorder)と性同一性障害の理論的臨床的相似
http://d.hatena.ne.jp/annojo/20060719/p1