エロゲー規制


某テレビニュースの取材。
小児性愛について。
小児性愛者による事件を防ぐためにエロゲーや少女ポルノアニメを規制せよ」
というコメントがほしかったようだ。


基本的にはこういうのは、犯罪防止と個人の自由とのバランスの問題であり、精神科医が判断すべき領域のことではない。


因果関係については、確かに、個々の事件において、エロゲーやネット画像等が刺激、引き金となっている部分はあろう。
ただ、もともと、そういう嗜好があるから、そういう情報を求める可能性もある。
つまり、エロゲーが無くても、代わりとなる情報を求め、その情報が刺激となり、結果は変わらない可能性もある。
また、個々の事件ではなく、統計的全体として、「エロゲーがあるから小児性愛者による事件が増えた」というエビデンスは知らない。


あるいは、性犯罪を誘発しうる情報を規制すべきという論理であれば、レイプや盗撮、痴漢などのビデオなども規制すべきであろう。
エロゲーだけ規制するというのは整合性に乏しい。


という理屈をうだうだ述べていたら、不満そうであった。
こういう明快単純ではない、細々としたコメントは採用されないだろう。


しかし、ひょっとしたら、編集の切り貼りによって、わたしが
小児性愛者による事件を防ぐためにエロゲーを規制せよ」
とあたかもコメントしてるかのようになるのかもしれない。