「性別が、ない！」

「性別が、ない！」を読む。

性別が、ない! (1) (ぶんか社コミックス)

著者はインターセックスである新井祥氏。
http://www.geocities.jp/araisho32/index.html

新井氏のことは、「性同一性障害　30人のカミングアウト」のとりをかざっていたので知っていたが。
ちなみに、「性同一性障害　30人のカミングアウト」は、本屋では品切れで、アマゾン古書で、本日現在2980円と高値がついていたりするにもかかわらず、我が家にはなぜかダンボール1箱ぶんあったりして、トホホなのだが。
GID研で、手売りしようかと思う今日この頃。

それはともかく、「性別が、ない！」はその名の通り、インターセックスである作者が、そこからくる日々の体験を笑いにした、4コマ漫画集。

乾いた笑いではあるが、ある意味淡々と生きる作者と、性別についていちいち驚く世間とのギャップが、クールに描かれている。

あえて、注文をつけるとしたら、作者自身もあとがきに書いているように、女性アイドル/妻のCHACOから男性という、性別移行時代のことはあまりかかれてなく、ほぼ男性化した現在のことが中心なところ。
もう少し、移行期のエピソードを読んでみたかった。
まあ、字では新井氏の女性時代CHACOの「カムアウト―胸取っちゃった日記」で既に読んではいるのだが。

性同一性障害30人のカミングアウト

カムアウト―胸取っちゃった日記