「セックスレス夫婦」は韓日だけの特異な現象

2005・6・5・朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/06/05/20050605000017.html


セックスレス夫婦」は韓日だけの特異な現象


 今年はじめ、日本家族計画協会は「セックスレス」夫婦が30%におよぶと発表した。加重する仕事の負担などにより帰宅時間が遅くなるのが最も大きな原因だという。また、収入の面で男女差がなくなり、女性が男性に「NO」と言えるようになったのもひとつの要因だと分析した。

 このような状況は韓国も同様だ。質問に答えた「セックスレス」の妻たちは「疲れて面倒」、「興味がなくなって」などをその理由として挙げた。

 しかし「セックスレス」夫婦の問題を世界の“普遍的”な問題と錯覚してはならない。これは韓国と日本だけで生じている現象だ。「1年間の平均的な夫婦関係の回数」を質問する調査はあっても、「夫婦の間のセックスがなくなった」ことを心配する国はない。

 イ・ユンス所長は「西洋では円満な夫婦生活のない結婚に耐える夫婦がほとんどいないため」と説明した。

 昨年、実施した国際調査で、世界41か国の国民の「年間の夫婦生活の回数」は平均103回であることが分かった。韓国はこの調査の対象に入らなかったが、参考にできる日本の場合、フランス(137回)、ギリシャ(133回)、ハンガリー(131回)、中国(90回)より大幅に少ない46回と最下位だった。

 夫婦の間に自然なセックスが生じない場合、専門家らは結婚生活にも大きな危機が訪れると指摘する。夫婦クリニック「フー」のイ・ウンハ院長は、「セックスは夫婦間の親密度を端的に表す」とし、「夫婦の間で問題が生じてもセックスが“生きて”いれば、比較的簡単に問題を克服できる」と話す。

 それならば「セックスレス」をどのように解決すればいいのか。ジョイン産婦人科のチェ・アンナ院長は、「妻たちが夫の要求に義務感でこたえたり、夫に夫婦生活のすべてを任せきりにしていては、円満な性生活を持続させるのは難しい」と話す。

 ソウル性医学クリニックのソル・ヒョンウク院長は「女性は男性とは違い、性的快感を感じる過程が複雑で微妙」とし、「ピョンガンセ(韓国の昔話に出てくる精力絶倫の男性)のようにもっと強く、もっと速くでは女性を満足させることはできない」と話した。

 性機能に問題があれば、専門家とカウンセリングし、夫婦が共に積極的に解決するのも良い。必要であれば「バイアグラ」を使っても構わないという説明だ。「夫婦に許される最高の遊びであり最も内密な対話」の喜びを努力なしで得ることはできないということだ。

朝鮮日報