性同一性障害の苦痛は変化に対してである3

昨日、おとといは個人の変化について述べたが。
変化は相対的な場合もある。
つまり自分自身は変化してなくても、周りが変化していればそれも変化と感じるということ。

たとえば、思春期。
FTMでは声変わりはしない。
しかし、周りのこれまで一緒に遊んでいた男の子は声変わりが始まる。
すると、それまで気にしなかった、自分の声に悩むようになる。

あと、大人になってよくあるのが、周りの当事者との比較。
知人の当事者が、どんどん性別移行が進んでいくと、自分だけ取り残された気がして、悩みが強まる。
直接、当事者に知人がなくても、ネット上の「性別移行日記」みたいなのを読んで、どんどんホルモン、SRSと進むのを読むと、あせることこの上ない。

というわけで、長々書いたが。
ポイント。
1. 性同一性障害の悩みは、不一致そのものより変化にある。
2. 変化は自分自身の場合と、比較するものの変化の場合とがある。

ということ。
数学的にいえば、微分値が問題ということ。