テストステロンデポーについて。

私の聞き取った諸情報を総合すると以下の通り。


平成25年秋、メキシコの薬品製造工場で爆発事故あり。(この工場と日本の製薬会社は直接の取り引きはなし。)
この工場の事故の影響で、テストステロンデポー製剤の材料の一つである、エナント酸エステルの生産・供給を行っている、ドイツのバイエルファーマAGの工場での生産・供給に変更が生じる。
そのため、日本へのエナント酸エステルへの供給も予定が変更となる。
日本でテストステロンデポー製剤の生産を行っているのは3社。
いずれもドイツのバイエルファーマAGの工場から輸入したエナント酸エステルを材料に、テストステロンデポー製剤の生産を行う。
会社ごとに、国内のエナント酸エステルのストック量は異なり、今後の生産量も異なる。
最大生産のA社はストック量が少なく、今後の生産・供給も従来の半分以下となる。
他社はこれまで通りの生産は可能だが、増産は不可。
この状況は年内は続くが、来年1月には通常通りの生産・供給となる。


私の試算では、年内では国内総供給量は、従来の5〜6割程度。
ただし、医療機関ごとに取り扱いの製薬会社および、テストステロンデポーのストックは異なり、一律5〜6割となるわけではない。


エナント酸エステルを用いない、他のテストステロン製剤に影響はない。(むしろ増産するとのこと)。


以上。




http://www.jga.gr.jp/medical/wp-content/uploads/sites/2/2014/04/f167ac7370761536826e1d8c64b02c7f.pdf