乳房除去手術で女性死亡 性同一性障害の診療所

http://www.47news.jp/CN/201302/CN2013020801001839.html
乳房除去手術で女性死亡 性同一性障害の診療所

 東京・新宿の歌舞伎町で性同一性障害の治療をしていた診療所「湊川クリニック」=廃止=で昨年5月、乳房の除去手術を受けた20代の女性が死亡していたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁捜査1課は業務上過失致死の疑いで、執刀医の元院長(36)らを事情聴取し、女性が死亡した経緯や手術ミスがなかったか調べている。

 捜査関係者によると、手術は昨年5月30日に行われ、院長以外、看護師などの医療資格を持っている人はいなかった。女性は手術中に意識不明となって病院に救急搬送され、同日死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は不詳とされた。

2013/02/08 18:37 【共同通信


日本テレビ
http://news24.jp/articles/2013/02/08/07222812.html
性同一性障害の女性、乳腺除去手術後に死亡
< 2013年2月8日 18:06 >

 去年5月、東京・新宿区歌舞伎町の性同一性障害の人を治療する診療所で、乳腺を取り除く手術を受けた21歳の女性が死亡していたことがわかった。警視庁は業務上過失致死の疑いもあるとみて捜査している。

 警視庁によると、去年5月、新宿区歌舞伎町にある性同一性障害の人の治療を行う診療所で、女性が乳腺を取り除く手術を受けた後に意識不明となり、搬送された別の病院で死亡した。

 執刀したのはこの病院の36歳の院長で、警視庁は、業務上過失致死の疑いもあるとみて、この院長から手術時の状況などについて事情を聴いている。

 この診療所は、去年10月に新宿区保健所に廃止届を提出しており、現在は閉鎖されているという。


スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/02/08/kiji/K20130208005153130.html

性同一性障害の診療所 乳房除去手術で女性死亡


 東京・新宿の歌舞伎町で性同一性障害の治療をしていた診療所「湊川クリニック」=廃止=で昨年5月、乳房の除去手術を受けた20代の女性が死亡していたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁捜査1課は業務上過失致死の疑いで、執刀医の元院長(36)らを事情聴取し、女性が死亡した経緯や手術ミスがなかったか調べている。

 捜査関係者によると、手術は昨年5月30日に行われ、院長以外、看護師などの医療資格を持っている人はいなかった。女性は手術中に意識不明となって病院に救急搬送され、同日死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は不詳とされた。

 診療所は内科や外科、皮膚科、精神科などの診療科を掲げ、性同一性障害の患者らに性別適合手術などをしていたという。

 新宿区保健所は7月、診療所を立ち入り検査。衛生管理に問題があるとして改善を指導した。同保健所に10月、診療所の廃止届が提出された。
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[ 2013年2月8日 18:43 ]


http://www.asahi.com/national/update/0208/TKY201302080370.html
朝日
性同一性障害の手術、乳房除去の女性死亡 歌舞伎町

性同一性障害GID)の人を治療する東京・歌舞伎町の個人診療所で昨年5月、乳房を取り除く手術を受けた女性(21)が死亡していたことが、捜査関係者などへの取材でわかった。新宿区保健所は7月に立ち入り検査し「衛生管理に問題がある」と改善を指導。警視庁は業務上過失致死の疑いがあるとみて、執刀した院長(36)などに事情を聴いている。

診療所はGID治療を専門とし、相場の半額以下の低料金で手術を行っていた。乳房の除去手術や、体を心の性と一致させる性別適合手術は保険が適用されず高額なため、国内に数万人いるとも言われるGIDの人たちの間では、こうした零細な医療機関も一定の受け皿となっている。

捜査関係者や女性の知人らによると、女性は心と体の性が一致しないことに悩み、診療所に1年半ほど通いホルモン療法を受けていた。昨年5月30日、乳房を除去する手術中に意識不明になり、搬送された別の病院で同日死亡が確認された。

手術は院長が1人で担当し、看護師はいなかった。医療資格のない院長の父親が「助手」として加わっていた。司法解剖で死因は「不詳」とされた。

院長は2004年に中国地方の国立大医学部を卒業し医師免許を取得。09年に開業後、GIDの人に対し主にホルモン注射による治療を行っていた。乳房の除去手術を始めたのは昨年5月で、亡くなった女性への手術は2例目だった。警視庁は、麻酔薬の過剰投与などによって容体が急変した可能性がないかや、その後の処置に問題がなかったかなどを中心に調べている。

院長は昨年8月、診療所の従業員に暴行を加えたとして警視庁に逮捕され、今年1月、暴力行為等処罰法違反の罪で懲役1年(執行猶予3年)の有罪判決を受けた。昨年10月、保健所に診療所の廃止届が提出されている。
 院長「全力尽くした」
 院長は昨年11月、勾留中の警察施設で朝日新聞記者の面会に応じた。主な一問一答は次の通り。
 −手術費がかなり安かった。
 「無駄な費用をそぎ落としたからだ」
 −死亡時の状況は。
  「手術を終え10分後に容体が急変した。すぐに酸素を注入し心臓マッサージをしたが救急隊が搬送に手間取った。私は医師として全力を尽くした。亡くなったのは搬送先の落ち度だ」
 −手術は何人で。
 「私1人。1人で十分だ」
 亡くなった女性
 「安さに不安、でも本当の体を」
 院長は「キャンペーン」と銘打って25万円という低料金で乳房の除去手術を行っていた。
 厚生労働省によると、2011年の統計でGIDの人は国内に約4千人。これは医療機関で診断を受けた人のみの数字で、GID学会会長の石原理埼玉医大教授は「実際は数万人いるだろう」と言う。
 日本精神神経学会は1997年、カウンセリングによる精神療法と、体を変えるホルモン療法や乳房の除去手術を施したのち、必要な人に性別適合手術を施すというガイドラインを定めた。国内では現在、ガイドラインに沿って埼玉医大や岡山大などで手術が行われている。
 精神療法から手術まで通常2年程度を要するが、診療所での治療がガイドラインにのっとっていたかは不透明だ。石原教授によると、手術を急ぎたいと希望する人は多い。「手術を受けることを人生の目標にしている人もいる」。料金の安いタイなどで手術を受ける人が多いという。
 国内では大学病院など以外でも手術は行われている。都内のある男性医師は乳房の除去手術を約50万円でしているという。石原教授は「25万円は『バーゲン価格』と言ってもいい」と話す。
 院長は来院者らに、自身もGIDで、男性から女性に性転換したと説明していた。「この人なら自分たちのことをわかってくれると思った」。診療所でカウンセリングを受けたことのある女性(28)は言う。
 亡くなった女性の友人(22)によると、女性は手術前、「安さは不安。でも、本当の体が手に入ったら美容師になる夢に向けて頑張りたい」と話していたという。
 (今村優莉、宮山大樹)


産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130208/crm13020820310022-n1.htm
東京・歌舞伎町の診療所で性同一性障害の女性死亡 乳房の除去手術中
2013.2.8 20:30
 東京都新宿区歌舞伎町の個人診療所で昨年5月、性同一性障害の女性=当時(21)=が乳房の除去手術中に意識不明となり、搬送先の病院で死亡していたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁新宿署は業務上過失致死容疑での立件も視野に、執刀した30代の女性院長から事情を聴くなどして、詳しい経緯を調べている。

 同署によると、女性は性同一性障害を訴え、昨年5月30日、乳房を取り除く手術を受けている最中に容体が急変。意識不明となり、別の病院に搬送されたが、死亡が確認された。同署は女性を司法解剖したが、死因を公表していない。

 診療所は性同一性障害治療の専門で、主にホルモン注射を行っていた。院長自身も性同一性障害で、男性から女性に性転換していたという。

 事故後の昨年7月、新宿区保健所が診療所を立ち入り検査し、「衛生管理に問題がある」と改善を指導。同10月に診療所の廃止届が保健所に提出され現在は開業していない。

 同署は執刀した院長が麻酔薬を過剰に投与しなかったかや、容体が急変した後の処置に問題がなかったかなどを調べている。