性同一性障害の手術療法に対する保険適用

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>山本 蘭の 私の思い
>2010.06.11 Friday
性同一性障害の手術療法に対する保険適用
本日、gid.jp と厚労省各担当官との打合せがありました。
これは、今年1月に提出した厚労省宛の要望書に関し、本来は政務官が対応する予定だったのですが、首相交代などでそれができなくなったため、代わりに各担当官と話をさせて欲しいとお願いして実現したものです。


その中で、健康保険の手術療法の適用に関し、厚労省保険局医療課の担当官から、次のような発言がありました。

「手術療法に関しては、個々のケースで個別に判断しなければならないが、我々としては診療報酬表に記載されている手術に関しては、ガイドラインに従った正当な医療行為であれば、健康保険の適用になると考えている」

とのことです。

要は、「性別適合手術」という名目では保険適用にはならないけれど、個別の手術は、ガイドラインに従っていれば保険適用が可能だということになります。
診療報酬表に記載されているということですと、乳房切除、子宮卵巣摘出、膣閉鎖、陰茎全摘、精巣摘出、(造膣)は全て保険適用になることになります。
(ただし、陰茎形成は診療報酬表に記載が無いのでNG、造膣に関しては、本来女性に対する施術なので、男性に対して認められるかは微妙 )

逆に、厚労省側から「今まで手術療法に対して保険適用の申請をして、却下された事例があるのですか?あれば教えてください。」とまで言われる始末。
ということは、厚労省としてはとっくに保険適用になると考えていたということになります。
我々はそれを知らないから、今まで自主的に自由診療にしていたってこと?保険申請しなかった私達が悪いってこと? なにそれ! ってところなのですが、大朗報です!

電話でも再度やりとりして確認しましたので、間違いないと思うのですが、再度別方面からも裏を取った方が良いかもしれません。取り急ぎ、お知らせいたします。