あすか製薬  チラーヂン、4月中旬に供給再開

あすか製薬いわき工場で、4月中旬にチラーヂンが生産再開可能の見通しとなった。
あすか製薬いわき工場では、エナルモンデポーも生産されていた。
国内エナント酸テストステロンの生産は、エナルモンデポー、テスチノンデポーともに生産工場が被災したため、復興の遅れによっては、流通の不足も危惧されるところであった。
エナルモンデポーの生産開始予定に関しては、まだ明らかにされていないが、このニュースは、エナルモンデポー生産早期再開を期待させる朗報と言えよう。
テスチノンデポーを生産している、持田製薬大田原工場の早期再開も期待したい。(AJ記)


日刊薬業
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/kigyo/article/1226555619043.html?pageKind=outline
あすか製薬  チラーヂン、4月中旬に供給再開( 2011年3月22日 )

 東日本大震災で製造工場が被災し供給が停止している甲状腺ホルモン剤「チラーヂン」(一般名=レボチロキシンナトリウム)について、4月中旬をめどに供給再開が可能な見込みとなった。同剤を製造するあすか製薬では、外部委託製造や海外からの緊急輸入と併せてチラーヂンの十分な供給量の確保を目指す。

 市場シェア98%を占めるチラーヂンは、あすか製薬のいわき工場(福島県いわき市)が製造。被災後、同工場の製造ラインは停止している。

 あすか製薬によると、余震の影響で遅れていた工場内の被災調査が先週に入り可能となった結果、チラーヂンを製造する「第1製剤棟」の被害が軽微だったことが判明。また、工場内に同剤の原料が確保されていることや、製造に必要な重油や水についても調達の見込みが立ったことから、4月中旬をめどに供給再開ができる見通しとなった。

 同社は、いわき工場の稼働のほか、製造委託会社での生産や緊急輸入の準備も進めており、チラーヂンの十分な供給量を確保する方針。

 製造委託では国内企業1社と合意しており、現在は技術移転を含む具体的な調整に入っている。緊急輸入についても調整中。同社では、いわき工場からの供給再開が最も早いと見通しており、「ある程度のロットは出せるのではないか」としている。

 チラーヂンをめぐっては、代替薬が実質的に存在しないとして供給不足の影響が懸念されている。日本甲状腺学会など関連5学会は「レボチロキシンナトリウム安定供給対策委員会」を立ち上げるなど、同剤の安定供給を目指すため、関係団体などへ働き掛けや統一した情報収集を行っている。


エナント酸テストステロン生産状況(AJ調べ)

あすか(エナルモンデポー)
いわき工場被災。
http://www.aska-pharma.co.jp/
http://www.aska-pharma.co.jp/pdf/company/news20110314
http://news.google.co.jp/news/more?hl=ja&rlz=1T4ADBR_jaJP317JP318&q=%E3%81%82%E3%81%99%E3%81%8B&um=1&ie=UTF-8&ncl=d-Ep0JgOTlYQaeMOrk9slbmghbT-M&ei=6F-JTY-JGISevgPC6aDHDg&sa=X&oi=news_result&ct=more-results&resnum=1&ved=0CCUQqgIwAA


持田(テスチノンデポー)
大田原工場被災。一定の在庫はあり。
http://www.mochida.co.jp/
http://www.mochida.co.jp/news/2010/pdf/0317.pdf
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rlz=1T4ADBR_jaJP317JP318&q=%E6%8C%81%E7%94%B0%E8%A3%BD%E8%96%AC&um=1&ie=UTF-8&tbo=u&tbs=nws:1&source=og&sa=N&tab=wn


富士(テストステロンデポーS)
生産に影響なし。
http://www.fujipharma.jp/


イセイ(エナント酸テストステロン注250「イセイ」)
すでにもともと生産を中止していたとのこと。
http://www.isei-pharm.co.jp/