性同一性障害の男児、女子生徒として中学入学へ

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/12/02/11.html
スポニチ
性同一性障害男児、女子生徒として中学入学へ
 性同一性障害のため女児として生活している兵庫県在住の小学6年男児(11)が来年春、中学校に進学する際、学校が女子生徒として扱い、女子の制服やトイレの使用を認めることが1日、地元教育委員会への取材で分かった。

 教委によると、男児はこれまで周囲に本来の性が男であることは打ち明けていないが、声変わりするなどの第2次性徴が現れている。周囲に本来の性を知らせないまま、小中学校を通じてこうした配慮をするケースは珍しいとみられる。

 教委は「男児が安心して中学生活を送れるよう支援態勢の充実を図りたい」としており、この男児に限らず性同一性障害の児童や生徒を支援するチームを発足させた。

 性同一性障害学会顧問の大島俊之九州国際大教授(民法)は「自治体や周囲の理解ある態度は素晴らしいが、今後男児の体つきが変わっていくことも予想され、ほかの生徒との関係など心配な面もある」と話している。
[ 2010年12月02日 ]