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毎日
性同一性障害:「配慮を」文科省が都道府県教委に通知
2010年5月13日 2時31分
心と体の性別が一致せずに悩む性同一性障害(GID)の児童・生徒について、文部科学省は都道府県教委などに対し、教育相談を徹底し本人の心情に十分配慮した対応をするよう通知した。
GIDの児童・生徒は男女別の制服や更衣室、トイレなど、学校生活での悩みが多く、不登校の一因ともされる。今年になり、埼玉県の公立小と鹿児島県の公立中が在校生に学校生活上の性別変更を認めたことが分かったが、国としての対応は初めて。
通知では「担任や管理職をはじめ養護教諭、スクールカウンセラーなどが協力し、保護者の意向にも配慮しつつ、実情を把握したうえで相談に応じる」ことや、医療機関との連携を求めた。
4月23日付で全国の国公私立学校に伝えられた。
文科省は当初「国が指導すると教育現場が過剰反応する恐れがある」(高井美穂政務官)との立場だったが、最終的には「『しっかり対応すべきだ』とのメッセージを伝える必要があると判断した」(児童生徒課)という。
性同一性障害学会理事長の中塚幹也・岡山大大学院教授(生殖医学)は「子どもが担任や養護教諭に悩みを打ち明けても、学校全体として対応しないケースが少なくない。国が校長を含めた協力態勢を求めたことで、救われる子が増えると期待したい」と話す。【丹野恒一】
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010051301000330.html
性同一性障害、医療機関と連携を 文科省が対応を通知
心と体の性が一致しない性同一性障害の児童や生徒への対応について、文部科学省は13日までに、教育相談を徹底することや医療機関との連携を求める通知を都道府県教育委員会などに出した。
性同一性障害の子どもをめぐっては、埼玉県の公立小で男児に女児としての通学を認めたり、鹿児島県の公立中が女子生徒に男子制服の着用を認めたりした例がある。
通知では、個別の事案に応じたきめ細やかな対応が必要と指摘。教育相談で悩みや不安を受け止め、教職員やスクールカウンセラーらが医療機関とも連携して、児童らの気持ちに配慮した対応をするよう求めている。
2010/05/13 11:26 【共同通信】