性同一性障害:児童ら相談十数件 埼玉県、検討会議設置へ

http://mainichi.jp/life/edu/news/20100225ddm001100045000c.html
性同一性障害:児童ら相談十数件 埼玉県、検討会議設置へ
 埼玉県の公立小学校で性同一性障害GID)と診断された2年男児(8)が女児として通学を始めたことを受け、県教委が公立の小中高校・特別支援学校(さいたま市を除く)に緊急調査を実施した結果、心と体の性別が一致しない在校児童・生徒からの深刻な相談が他にも十数件あることが24日、分かった。県は来年度に学識者や医師を交えた調査検討会議を設置し、教育現場での対応を考える。

 県教委によると、相談者は高校生が最も多く、小学生もいた。今後、個々の具体的な悩みやいじめの有無、本人や保護者が学校にどのような対応を求めているかなどを詳しく調べる。

 子どものGIDは専門医から不登校や自殺の一因とも指摘されてきたが、教育行政の課題に上ることはなかった。県教委によると、こうした調査や対策の検討は全国初で、さいたま市教委も近く同様の調査を実施する方針。【丹野恒一】


毎日新聞 2010年2月25日 東京朝刊


http://mainichi.jp/area/saitama/nikki/20100225ddlk11070307000c.html
個性の尊重 /埼玉
 4歳のめいに、可愛いキャラ付きパジャマを「保育園のお昼寝で着てね」と渡したところ、浮かない表情で「着ない」。驚いたが、姉から「最近はピンクやフリフリ付きしか着たがらないんだよ」と言われ、成長を実感した。

 性同一性障害と診断され、学校生活上の性別を「女児」に切り替えた小2の男児のことが報道された。かつて「前に穴が開いたパンツは嫌」と涙を流して訴えた男児は今、髪を結い、スカート姿で元気に登校しているという。

 この障害に苦しむ子らが周囲に正直に悩みを打ち明けても、対応が遅れ、不登校や自殺を考えるケースも出ているという。

 めいはパジャマを喜んで着てくれているが、子供の訴えが単なる「わがまま」なのか、「障害」や「個性」なのかを見極めるのは難しそうだ。まず耳を傾けることが大切なのだと思う。【町田結子】

毎日新聞 2010年2月25日 地方版


http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010022501000398.html
性同一性の悩み相談十数件 埼玉県教委、対応を検討へ
 心と体の性が一致しない性同一性障害について、埼玉県内の公立小中高校などに、児童や生徒から十数件の相談が寄せられていたことが25日、県教育委員会による聞き取り調査で分かった。高校生からの相談が最も多かったという。

 県教委は、相談の具体的な内容や児童らが学校側にどのような対応を求めるのかなどを調査し、学識経験者や医師を交えて対応策を検討する方針。

 学校現場での性同一性障害をめぐる問題は、国にも指針がなく、県教委による検討は珍しいという。

 県教委は、県内の公立小学校が性同一性障害と診断された2年の男児(8)について、女児としての通学を認めたことを受け、さいたま市立を除く公立小中高校と特別支援学校を対象に相談の有無を調べた。

2010/02/25 12:17 【共同通信