◎特集「性分化疾患 求められる対策」

http://www.nhk.or.jp/shutoken/program/b-det0003.html

NHK 首都圏ネットワーク
18:10〜19:00

>10月28日(水)
> ◎特集「性分化疾患 求められる対策」


性分化疾患について。
性に関する疾患としては性同一性障害がしられてますが、性分化疾患と混同されることが多い。
心と体の性が一致しない、これが性同一性障害
体の性を明確に区別できない、これが性分化疾患
先天的なもので、染色体やホルモンの異常などが原因。4,500人に一人。

生まれたとき決められる法律上の性と、体の性のギャップに、今も多くの患者が苦しめられています。
性に苦悩する患者たち
北関東に住む50台の足立さん。長年、自分の性に苦悩してきました。
生まれてきたとき、男性の特徴を持つため、男の子として育てられました。
しかし中学生になり、ひげや骨格がたくましくなるなどの二次性徴が見られず、逆に胸がふくらむなど女性の特徴が現れはじめました。
「男なんだろうと思ってはいるが、胸が出ていることでプールにも入れない。いじめられることが多かった。周りとは全然ちがう人間で。」
その後も男性として生きるが自分の体の異変をだれにも言えず、苦しみ続けました。
43才の時、染色体に異常があることが分かりました。
3本ありました。
「検査を見たときは頭真っ白に。ショックで泣いたりはした」
現在、貧血などを防ぐため、多くの薬を服用する生活をよぎなくしています。
同じ立場の人と支え合えないか、7年前自助グループを立ち上げた。
この日は8人あつまりました。
「中間でいたから女性になっても男性になってもその姿を想像できなくて、すごく不安になる」
「自分で同じ事を悩んでいる人がいなくて」
キョウさん:女の子として育てられた。小学生の時、染色体が男性で、精巣があることがわかった。親や医師からくわしいことを知らされませんでした。11才の時疾患について何も知らされないまま、精巣をとる手術をされました。女性として生きてほしいと、親や医師が決めたことでした。24才の時、偶然に医師の紹介状を見て、自分の疾患を知った。
「何で教えてくれなかったのかとすごく思った。どう生きるかは本人がきめることなのに、その選択肢は最初からないものとして。」

医療の現場では十分議論されてきませんでした。
東京都立清瀬小児病院 長谷川行洋医師
「今であれば当然男児で養育されるはずだった疾患のいくつかがかなり以前には、手術の容易さのために女児の方向にするということがあったという風に聞いている。」
病院では模索が始まっている。
この日、長谷川医師は、泌尿器科、小児科の医師や臨床心理士などスタッフを集め話し合いをした。
看護師「実は薬を飲んでなかった。自分の胸が大きくなるのが嫌だからと聞いて、ショックだった」
長谷川医師は適切な治療を行うには、複数のスタッフの情報の共有が欠かせないと感じた。