以下のメールを伊東聰さんから頂きました。
40才寿命説の出所は伊東さんのようです。
一点だけつっこむと、歴史上の人物の平均寿命41.4才としてますが、昔の人は、そもそも皆、寿命が短かったのでは?
以下メールはりつけ
>タイトルの「FTM、40才寿命説」。
あら「40歳」になっているんだ。
長くなるのでメールにさせていただきました。
さて、これですが、広がる原因になった出所はまずは私だと思います。
「FTMの平均寿命が45歳」を検証する、という形で書いたのが2003年か2004年です。
2009年の今はだいぶ時代が変わっていると思います。
HPがメンテナンス中のためにネット上で記事がありません。
記事をそのままおくれるといいのですが残念ながら日本にバックアップがあるため送れません。
孫引きがないかと検索してみましたが、以下しかないようです。
記事の意図はFTMのウェルネスライフをねらったリスクマネジメントの奨めで、
結論からいうと「根拠」はない。が、ある種のケーススタディでリスクの傾向はつかめる。
というものだったのですが、くせのある長文で「個人のプライバシーなど諸事情で出展を明示する形で書いていない&書けない」もので、読みこなせなかった方が多く文章の意図が伝わらなかったかもしれません。
■裸の俺様: 第71回: 紅茶を淹れる
http://www.lovepiececlub.com/masuda/archives/000270.html
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そういえば、先日、伊東聰さんというFTMアクティビストの方のウェブサイトをのぞいてみたところ、『FTMの平均寿命が45歳』という説について書かれていた。この説はきちんと統計がとられているわけでもなく、検証されているわけでもないようなのだけど、どうやら平均寿命が短いというのは本当らしい。アメリカで最初に性別適合手術(SRS)をしたFTMは49歳で死亡、最高齢は55歳だという。アメリカの統計では、FTMの中に70代、80代は存在しないとのこと。
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私の記憶のままに補足すると
・この話は2003年〜2004年代の話。
・統計データに関しては信頼できるものはない。
=>歴史が浅いのと、自己実現&自己責任でやっている人は病院の統計に現れない。
・全体の内容としては「FTMのホルモン療法が命を縮める」ではなくて「FTMの生きかたそのものがリスキー」
ただし、環境を整えて健康上のリスクを軽減する行動をすれば短命ということはなく、普通の男性の平均寿命で生きられるのでは?
=>ブルーカラー的な3Kの仕事か水商売が多かった&たばこを多用するなどステレオタイプな男ジェンダーを追求するために健康を害する。
・ストレスと免疫機能と発ガンについての話も書いていた。
・最初のFTM49歳=>確か有名な方のはず。虎井さんの本「ある性転換者の記録」が出展です。
ホルモン療法の項目に書いていたと思う。
ここに【アメリカ】のということをもっと書いていたと思います。
・加えて歴史のなかの有名人FTMTGの寿命がそれぞれ
ハトシェプスト(45歳→2006年にミイラ発見、50歳)、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%88%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%88
高場乱(59歳)、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%A0%B4%E4%B9%B1
川島芳子(40歳(公式には))、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%B3%B6%E8%8A%B3%E5%AD%90
ラディーヤ(35歳)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%BA%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%A4
イザベル・エベラール(28歳)
http://en.wikipedia.org/wiki/Isabelle_Eberhardt
これだと41.4歳。
ただし補足としてGID学会の岡山大会かどこかで埼玉医科大学にきたFTMで70歳ということも紹介していて、90歳を超えているFTMのことも書いている。四ヶ所ヨシさん(男装の元スパイ&看護師)でたぶん訃報をきかないので存命のはず…。
※いずれもいわゆるGID医療でいうところのFTMかは【もちろん】わかりませんが…。
男性ジェンダーを生きた、という見方で書いています。
・90年代には40歳FTMが全国で2名しかいなくて、「もしかして亡くなった?」という会話になった。
=>実際には40歳になるとほとんどあきらめざるを得ないから、FTMGIDと名乗りづらくなってしまうし、またFTMは治療年齢が早いから40歳だと「普通のおっさん」として埋没してしまう。
・いずれにしても「ホルモン療法そのものが寿命を縮める」という書き方はしていなかったはず…。
=>リスクについては書いたしその検証もしたが…。
内容は通常のホルモンの作用についての話。
・「自分はホルモン療法をやりたいのだけれど、ホルモンをやると40才まで生きられないという話を彼女が聞いて、彼女が心配するので、やるかどうか迷っている」
=>「40歳までとはいわなかった」が、「寿命が縮むので」という形で実際にそういう形の問い合わせは多かったですよ。FTMの相談関係のBBSを検索したらどこかログがあるのでは?というほどです。
・「ホルモンのやりすぎてらりってビルから転落死したFTM」の話を私は聞いたが、
それこそが「都市伝説」だったかもしれない。
90年代には「ホルモン危険、安易にうつな的教訓話」が多かった。
思い出せる範囲では以上です。
いずれにしても「ホルモン療法=体に悪い」はオカルトという言い方もあるし、しかし「NO Ploblem」と本当に自信をもっていえるか、というとそうではない現実もある。
「本人のウェルネスライフにつなげるにはホルモン療法とどういう向き合い方があるか」
結局それしかいえないですよね。
ほかにも老年期のことを書いたときにコメントをいれておりますが…。
http://d.hatena.ne.jp/annojo/searchdiary?word=%CF%B7%C7%AF&.submit=%B8%A1%BA%F7&type=detail
以上です。転載も可です。