性同一性障害 民主が法改正案

http://www.nhk.or.jp/news/t10014095261000.html
2008.4.19.NHK
性同一性障害 民主が法改正案

民主党は、心と体の性が一致しない性同一性障害の人が、20歳以上で子どもがいないことなどの条件を満たせば戸籍上の性別を変更することができるとした法律について、「子どもがいない」とする条件は適当でないとして、この条項を削除する改正案を今の国会に提出することになりました。
性同一性障害をめぐっては、平成16年に施行された法律で、▽20歳以上で、現在、結婚していないことや、▽子どもがいないことなどの条件を満たせば、家庭裁判所に性別の変更を求めることができ、裁判所が認めれば戸籍上の性別を変更できることになっています。これについて、民主党は「性同一性障害の人たちにも、子どもを持つ人は少なくない」などとして、「子どもがいない」とする条件は、現在の社会状況を考慮をすれば適当でないとしています。そして、この条項を法律から削除する改正案を今の国会に提出することになりました。司法統計などによりますと、法律が施行された平成16年7月から平成19年3月末までに、およそ840人の性別変更が認められているということで、民主党は、この改正案を早期に成立させ、さらに多くの人の救済につなげたいとしています。