男性に性転換した元競艇選手逮捕…銃刀法違反

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070928-OHT1T00082.htm
男性に性転換した元競艇選手逮捕…銃刀法違反
 奈良県警生駒署は27日、模造刀を所持していたとして、銃刀法違反の現行犯で同県生駒市の元競艇選手、安藤大将(ひろまさ)容疑者(44)を逮捕した。安藤容疑者は1984年に「安藤千夏」で女性選手としてデビュー。2001年に「性同一性障害」と診断され、手術を受けて翌02年に男性選手として再デビューし、数々のメディアでも取り上げられた異色選手だった。
 衝撃的なカミングアウトから5年。「女性選手」から「男性選手」として再デビューを果たし話題となった競艇選手が、今度は「容疑者」として注目を集めてしまった。
 調べでは、27日午前零時40分ごろ、奈良県生駒市あすか野2丁目の路上でパトロール中の生駒署員が停車中の車両内にいた安藤容疑者に職務質問したところ、同容疑者は「ホンマに警官か」と返答。すると突然、車を急発進させ、50メートルほど逃走した。その後の調べで車両内に、長さ約1メートル、幅3センチの金属製模造刀が見つかった。
 安藤容疑者は模造刀所持の理由について「東大寺で買ってきた」「実は大阪の知人から、さやを替えてほしいと頼まれた」などと供述を二転三転。正当性がないことから現行犯逮捕となった。
 同市内では2日前の25日に、俵口インター近くの交差点で日本刀らしきものを振り回す“男”の姿が目撃されていた。目撃者から通報された下4ケタの車両ナンバーを照合した結果、安藤容疑者の車両も含まれていたという。
 安藤容疑者は競艇選手時代の01年に「性同一性障害」と診断。性転換手術を受け、翌02年に旧名の「千夏」から「大将」に改名し、男性選手として登録することを発表。プロスポーツ界では極めて異例のキャリアを持つことで、当時は話題を呼んだ。
 05年に現役引退した後、一時は企業に勤務していたようだが、現在は絵画販売業を自称。家族とは過去の経緯などから、ほぼ絶縁状態だった。車内には歯ブラシが残され、生活をしていた痕跡があったという。
 同署では性転換者であることから、逮捕後に「性」の意思確認を実施。本人は「男として扱って」と強く希望している。また、留置の際も従来は2人1組だが、安藤容疑者の場合は1人で留置されているという。
 ◆安藤 大将(あんどう・ひろまさ)1962年12月6日、奈良県生まれ。44歳。初出走は84年5月13日に住之江競艇で。出走回数3646回、優出28回、優勝1回。生涯獲得賞金は約2億7000万円。引退後、自身の性同一性障害を書いた「スカートをはいた少年」を出版した。164センチ、51キロ。血液型B。
(2007年9月28日06時03分 スポーツ報知)


http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/09/28/03.html
スポニチ
競艇選手 模造刀所持で逮捕
 車の中に模造刀を持っていたとして、奈良県警生駒署は27日、銃刀法違反の現行犯で奈良県生駒市の元競艇選手、安藤大将容疑者(44)を逮捕した。安藤容疑者は現役時代に性同一性障害を公表し、女子から男子に選手登録変更し注目を集めた。しかし05年9月に引退。容疑を認めており、生駒署が入手経路などを調べている。
 生駒署の調べでは、安藤容疑者は27日午前1時5分ごろ、乗用車内に金属製の模造刀1本(長さ約1メートル、刃渡り75・5センチ、幅3センチ)を所持していた疑い。逮捕の約20分前、生駒市あすか野の路上でエンジンをかけたまま停車中、パトロール中の生駒署員から職務質問された。

 その際、署員に向かって「警察やない」と言い放って車を急発進したが、北へ50メートルほど走ったところで停車。追跡してきた同署員に「警官かどうか確認するため警察署へ行こう」と話し、自ら出頭した。警官とのやりとりについて以前、警察官と偽った暴力団員に脅された経験があるためと説明した。

 署の駐車場で、署員から「どうしてあんなところに停車していたのか」と聞かれた安藤容疑者は「夜景を見ていただけ」と興奮した様子で供述。車の中を調べると、助手席と助手席ドアの間から模造刀が発見された。

 安藤容疑者は「ずっと前に、東大寺の土産物屋で買った」と言ったり「大阪の友人から、さやを替えてくれと頼まれた」などと話しており、所持の理由ははっきりしていない。ただ、容疑は認めているという。

 25日午後4時45分ごろには同市俵口町の路上で、信号待ちをしていた車から降りて、日本刀らしきものをさやから抜きかけている男が目撃されていた。目撃者が覚えていた車のナンバーの一部が、安藤容疑者の車と一致。27日の職務質問につながった。

 逮捕時、安藤容疑者は飲酒しておらず、覚せい剤など薬物反応もなかったという。

 ◆安藤 大将(あんどう・ひろまさ)1962年(昭37)12月6日、奈良県生まれの44歳。84年5月、住之江でデビュー。出走回数3546回。生涯獲得賞金2億7133万円。1メートル64。
[ 2007年09月28日付 紙面記事 ]


http://osaka.nikkansports.com/news/p-on-tp6-20070928-262451.html
日刊スポーツ大阪
女→男の元競艇選手、模造刀所持で逮捕
奈良県警生駒署は27日、正当な理由なく模造刀を所持していたとして、銃刀法違反の現行犯で奈良県生駒市の元競艇選手、安藤大将容疑者(44)を逮捕した。安藤容疑者は現役時代に性同一性障害を公表し、手術を受け女性から男性に性別変更を行った。安藤容疑者は「買って積んでるだけ」「友人に頼まれ預かった」など供述を二転三転させており、同署で入手経路を調べている。また25日にも男が刀を見せて歩く事件があり、関連を調べている。
 調べでは、27日午前0時50分ごろ、奈良県生駒市あすか野北の路上で、安藤容疑者が車のエンジンをかけ止めていたところ、制服でパトロール中の生駒署員の職務質問を受けた。その際「あんたら警察官ちゃうやろ?」と言うと安藤容疑者は車を急発進させ逃走。約50メートルでパトカーに追いつかれたため「生駒署行こうか。警察官か確認したい」と言い出頭した。
 生駒署で署員の身分を確認後、安藤容疑者の同意を得て車内捜索したところ、助手席付近から日本刀の模造刀(長さ約1メートル)が出てきたため現行犯逮捕された。安藤容疑者は所持していたことは認めたが、所持理由について「模造刀は東大寺で買って積んでいただけ」「大阪の友達に鞘を変えてと頼まれ預かった」と供述を二転三転させている。同署では入手経路を調べている。
 また25日午後4時45分ごろ、同市俵口町の路上で車から降りてきた男が刀の刃の部分を見せ歩く事件も起きた。目撃者によると「サングラスはしていたが、似ていた。舞台のけいこでもしているかと思った」。ナンバーの一部や車種から安藤容疑者の可能性もあると見て、関連を調べている。
 安藤容疑者は84年5月、女子選手「安藤千夏」としてデビュー。現役時代の02年)3月、心と体の性が一致しない性同一性障害を公表、選手登録を女性から男性に変更して外科手術を受けた。テレビや雑誌などに取り上げられ話題となったが、05年9月引退した。現役当時を知る人は「男性になった当時は元気だったけど、引退間際は沈んだ感じだった。気持ち的にムラがあったのかな」と話した。
 引退後は自ら描いた絵を売る絵画販売業を名乗っていたが、絵を見た捜査関係者によると「趣味のレベル」という。また生駒市内に自宅があるが、車内に歯ブラシなど生活道具も積んでおり、時折車上生活をしていたとみられる。
[2007年9月28日9時55分 紙面から]