「子がいる性同一性障害の男性、性別変更の希望かなわず」のニュースの感想。

正直、新聞記事を読んでも意味がわからないところが多いのだが。


>「子どもが父母の性別の変更を受容したり、親子の交流が希薄であるなど、家庭秩序への影響は少ない」


「父母」という表現が良くわからない。
MTF,FTM両方含めた一般論なのか。
あるいはこのケースで「父」と表現することに抵抗があって「父母」としたのか。


「少ない」
ないとは言い切れず、「ある」の婉曲表現なのか。


>「(その程度で)個別に判断することは、かえって影響を与える」


ということは、今後立法的解決で「子どもがいる場合は、個々に判断する」という様な改正も反対という趣旨の判決なのか。


>大島俊之教授は「審判理由では『子どもの利益のため父親は戸籍上、男性のままにすべき』とする法務省の見解を批判しており、評価できる点もある」と指摘。ただ、申し立て却下という結果に「条件は依然として厳しい」と話していた。


審判のどの点が法務省見解批判といえるのか。


「条件は依然として厳しい」の意味がわからない。
判決で新しい「条件」が示されたということなのか。
従来の法律の条件が厳しい、ということなのか。


>大迫さんは「今の姿と戸籍の性の不一致が続くことは不安。認めないのは子どもの福祉のためと言うが、親子関係に影響を及ぼす離婚は認められているのに」


この主張は「性別変更で子どもの福祉に影響を及ぼすが、離婚も子どもの福祉に影響を及ぼすのに」という意味か。
であれば、申立者は、性別変更は子どもの福祉に影響を与えるという法務省見解は支持しているということなのか。


ついでに。
申し立て時の、大島教授の主張に、「子なし要件は海外で例がなく」という主張があったが、現在の韓国の方針はどう考えるのか。
韓国の方針に関するニュースのURL
http://d.hatena.ne.jp/annojo/20060908/p3