「トランスジェンダーとして生きる」

トランスジェンダーとして生きる」を読む。

トランスジェンダーとして生きる

トランスジェンダーとして生きる

“ESTO”代表として精力的かつ息の長い活動を続ける、真木柾鷹 (まさき まさたか)さんの著書。 
http://akita.cool.ne.jp/esto/


セクシュアリティトランスジェンダー性同一性障害についての一般的説明や、ESTOの活動歴なども、記されているけれど。


非常に興味深かったのは、真木さんの個人的セクシュアリティ
真木さんは、FTMに対して、性指向(性嗜好?)があるという。
その理由は、内面的なメンタルな部分では、男性に魅力を感じるけれど、男性特有のアンモニア臭が苦手なのだという。
その結果、アンモニア臭のしない男性、ということでFTMに惹かれるそうだ。


じつに奥が深い。
でも、男性ってそんなにアンモニア臭いかな。
あるいは逆に、FTMでもホルモン療法すると、アンモニア臭くなったりしないのかな。
謎。


あと、本文中「インタージェンダー」と言う言葉も出てきて、おお、と言う感じ。
確か、この言葉、5年ぐらい前の、三橋順子さんの造語で、「ジェンダーが、男女いずれでもない人」と言う意味だったと思うけど。
最近はあまり見ることもなかったので、新鮮であった。


と言うわけで、初心者からマニアまで、得るところの多い一冊と言えよう。