「近代医学の光と影」という本に、元ネタの明示はないが、
「十九世紀末に発行された新米医師向け指南書」
の中身が紹介されている。
当時の医師患者関係を示していて、興味深い。
以下、改行を加えて引用。
P44
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・ 医師は患者を診て即座に病状を把握するべきであり、診察に時間をかけるべきではない。
もしも、診察に時間をかければ、患者が医師の診断能力に疑問を持つことになる。
・ 医師は判断のつかないことがある場合にも、そのむねを患者に知らせてはならない。
医師の限界を患者に示すことになるからである。
・ 患者に指示を与えるときには、軍隊のような命令口調で話す。
・ 指示は的確で、必要な事項を忘れてはならない。
・ 次回の診察については、医師は指示しない。
もしも、具体的に次の来診日を指定すれば、医師が診察料を期待していると、患者に思われるからである。
- 作者: 服部伸
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2004/08/01
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