ジンバブエのふんどし双子、着衣にて釈放

2006.2.1.「ふんどしは伝統ある民族衣装だと、ジンバブエの双子兄弟。」
http://d.hatena.ne.jp/annojo/20060201/p2
の続報。


http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/4673510.stm
ジンバブエのふんどし騒動

ふんどし姿で逮捕されたジンバブエの双子は、伝統的なふんどし姿をする衝撃的キャンペーンをやめ、シャツとズボンを着用することに同意した。
双子のTafadzwanashe とTapiwanashe Fichani は、お尻をむき出しにして、ヤギ皮のふんどし姿で歩き回った所、露出行為として逮捕された。
兄弟は2週間拘留され、精神鑑定を行われた。
このマスコミの注目を集めた事件は、ジンバブエにおける伝統スタイルか西洋スタイルかと言う論争に再び火をつけた。
この双子は、首都郊外にある自宅近所のショッピングセンターにふんどし姿で出かけて行った。


「精神的に植民地化されている」
釈放後は、兄弟へのマスコミ取材を父親は断わっている。
しかし、逮捕前、この22歳の兄弟は「イギリス滞在中に、西洋的服装をやめなさいという、神のお告げを聞いた」と述べていた。
兄弟は、2年間英国留学をしていたが、Tafadzwanashe が詐欺で逮捕され、国外退去させられていた。
兄弟が言うには、彼等を馬鹿にする人達は「精神的に植民地化されている」のだと。なぜなら、自分たちは、ヨーロッパ人がアフリカを支配する前に皆がしていた事をしているだけなのだと。
兄弟は、服装だけでなく、椅子やベッドも拒み床に直接座り寝ている。


「みっともない」
彼等は伝統的スタイルがふさわしい場所はどこかと言う議論を再燃させた。しかし、首都では彼等の主張を支持するものはあまりいないようだ。
「かれらのやったことはみっともないよ。両親が可哀想だよ。」とある男性は語った。
「人間がサルから進化したとしたら、生活も進化していく。着物だって進化する事が分からなきゃ」とその男性は更に語った。
別の女性は、「彼等の行動は馬鹿げている。私たちは進化していくの。あんな服装はもう着れないわ」という。
拘留中の鑑定の結果、精神障害は認められなった。
しかし、彼等は普段着をきちんと着ることに同意して、ようやく保釈金無しに釈放された。
かれらは、シャツとズボンをはいて拘置所から出た。彼等の戦いは負けたように見える。しかし国中の関心を高めることには成功したのだ。
(訳by AJ)


以下コメント。
精神鑑定が行われたのは、ただふんどしをはいているからだけでなく、以下のような事を疑ったのでは?、と思った。
・ 留学中の不適応。そこから、西洋文明への過度な敵対心。
・ 双子であり、留学先で孤立し、2人だけの生活。感応性精神病・フォリアドゥ(folie a deux)を起こしやすい。
・ 神のお告げは幻聴?