宇宙戦争。
- 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 発売日: 2005/11/09
- メディア: DVD
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DVDが出たようなので。
飛行機の中で見たんだけど。
機内で見ると、画面は小さいし、墜落した飛行機のシーンはいやな感じなんだけど。
それはともかく。
出演者。
主役:トム・クルーズ:離婚している。
元妻:再婚していて子供を養育している。
長男:だめ男。
長女:まだ小さい。
ストーリー。
トム・クルーズが、面接交渉/訪問にきた、子供二人を守りながら、巨大蛸ロボット怪獣から逃げ回る/戦う。
という単純な話。
解説。
特徴的なのは、トム・クルーズが、男一人で戦うところ。
たいていこの手のハリウッド映画は、男一人では戦わず、美人の姉ちゃんと一緒に戦うのがお約束。
で、その理由。
実はトム・クルーズが戦ってるのは、タコ怪獣じゃなくて、妻と戦ってるのである。
自分をだめ夫・父とした、妻に対して「父ちゃんもやればできるぞ」と戦っているわけだ。
さらに言えば、このタコ怪獣も実は、妻/女性が投影されたものである。
大地から現れるあたり、まさにグレートマザーである。
で、その強大な母、妻、女性に対し、トムクルーズおよび息子は、のみ込まれる不安を抱いているわけだ。
実際、タコ怪獣、人間殺すのに、わざわざ、腟みたいな所から、のみ見込むのだ。
で、最後、タコ怪獣は滅びるわけだけど。
それは当然で。
トムクルーズは、父親役割を果たして、安心し、息子も父ちゃんの存在を確認して、母親に飲み込まれる不安がなくなったのだ。
二人にとって、母親・妻・女性は恐怖の対象ではなくなったということ。
という、実にべたなユング的映画なわけである。