プーシキン美術館展

プーシキン美術館展に行く。
http://www.tobikan.jp/museum/pushkin.html

印象派とか近代絵画とか、そんなに好きじゃないので、期待していなかったんだが。
ゴッホの「刑務所の中庭(The Prison Courtyard)」にしびれる。

刑務所の中庭で受刑者が円になって、歩いている。
この絵は、ゴッホが死ぬ5ヶ月前、精神病院に入院中に描かれたもの。


閉鎖空間に閉じ込められ、未来の見えないものの絶望感に覆われている。
円を作っての歩行という、無目的性もまた、絶望を強める。


自画像を多数描いたゴッホだが、この絵も心象風景の自画像といえるであろう。