The Old Operating Theatre, Museum and Herb Garret

annojo2005-10-25


ロンドン塔の近く、Guy’s Hospitalの向かいに、The Old Operating Theatre, Museum and Herb Garret(旧手術教室、博物館、ハーブ屋根裏部屋)がある。
http://www.thegarret.org.uk/index.htm
ちなみに、Guy’s Hospitalといっても、「野郎のための病院」のことではなく、設立者の名が「Guy」のようだ。


で、このThe Old Operating Theatre, Museum and Herb Garretだが、12世紀ころに建てられた、聖トーマス教会の屋根裏にある。
(写真中央の塔の3階部分)
屋根裏で薬草治療などを始めたのが発端で、だんだんに、ここは貧者へのクリニックとなった。


で、現在は、博物館となってる次第。
狭い階段を上ってたどり着く。
屋根裏だけに、せまいが、展示物はそれなりにdeep。

標本とか。


だが一番の見所はこれ。

1822年にできた、手術室。
「Operating Theatre」という英文名でも分かるように、真ん中の手術台で手術して、それを回りぐるっと階段状のところから、医療関係者とかが見学していた次第。


当時は麻酔をつかってなかったそうだから、痛くて騒いで、かなり凄惨な光景だったようだが。
手術をされる側は、手術をしてもらうだけでありがたいと思え、ということで、さらし者になるのは承知の上で、ということだったようだ。


ちなみに「Operating Theatre」を和訳する時「手術劇場」とするのは間違いのようだ。
「theatre」とは、「階段状になって何かを見る空間」という意味で、劇を見れば劇場だし、この場合は「手術を見る階段教室」といった意味か。