江戸の流刑

江戸の流刑 (平凡社新書)

江戸の流刑 (平凡社新書)

「江戸の流刑」。
興味深い。
島流しの刑の人々の話。


・記録に残る流人一号は、天皇家の皇女、軽大娘(かるのおおいらつめ)。
罪名は、近親相姦。『日本書紀』『古事記』にその記述あり。


・江戸時代「御定書百箇条」での、遠島の罪状。
人殺しの手引き、人殺しの手伝い、子どもによる人殺し、などとならび、「幼女への強姦」も。
(「遠島」は人殺しの次に重いクラスの罪のようだ。結構、それなりに説得力のある罪のラインナップ。)


・近藤富蔵。
江戸末期、八丈島へ。
その後、八丈島で立派に過し、「八丈島の父」と呼ばれるように。
(服役することで名を上げるあたり、今で言うと、マーサ・スチュアートか山本譲司という感じか?)


西郷隆盛
奄美大島島流し
P190 >後年、西郷隆盛は巨根に悩まされ
>西郷の巨根は「陰嚢水腫」とよばれ

沖永良部島時代に牢に入っていたとき、蚊に刺されたのが原因という。

(陰嚢水腫であれば、金玉が腫れるだけで、巨根にはならない気もするが・・・)