インド帰りということで本棚にあった「ヒジュラ―インド第三の性」
を読み直す。
この本、昔読んだ気もするが、その時は、適当に斜め読みしていた。
熟読すると、やはり興味深い。
以下、気付いたことメモとコメント。
・ ヒジュラは外性器切除をした、元男性が多いが、「自分たちは元々両性具有だ」といいたがる。
ISのほうが受け入れやすい?
・ 小さいときにヒジュラになるものが多いが、20台、30台でなるものもいる。
これはMTFTSと同様で興味深い。
・ 「男が好きなのでヒジュラになった」と言う人が多い。
つまり、identityより先に性指向あり。
・ 外性器切除の前に、一定期間、一時的な感情でヒジュラになりたいわけではなく、気持ちが確かなものか考える期間がある。
RLEっぽい。
・ 手術は、産婆が切除し、止血はせず、オイルで消毒だけして放置。
しかし、最近の都会のヒジュラは、麻酔、止血で手術をするものも。
SRS化?
・ 職業は、1:芸能、2:売春、3:祭・祝いの席で歌や踊りを見せてご祝儀をもらう。
この3つの組み合わせ。
田舎はご祝儀、都会の階層の低いヒジュラは売春、高いヒジュラは芸能の傾向。
というわけで、読み直すと、ものすごい取材をしていて、写真も豊富で、改めて超労作であることがわかる。