第115回日本精神神経学会学術集会 

おお、ICD-11の責任者、reed先生だ。

 

The ICD-11 as a part of a comprehensive global mental health strategy
演者:
Geoffrey M. Reed
Department of Mental Health and Substance Abuse World Health Organization

 

メモ。

ICDを作ることはWHO憲章に書かれている。

conditions related to sexual healthはWHOのDepartment of Mental Health and Substance Abuseだけでなく、Department of Reproductive Health and Researchの作成にかかわった。

Compulsive sexual behaviour disorder 強迫的性行動症、新たに加わる。

 

せっかくなので、あえて質問してみた。

DSMとICDは統合(harmonaization)を目指しているはずだ。

それなのに、conditions related to sexual healthが新たな章として独立したのはなぜか」

reed先生答えて曰く「DSM精神疾患だけのリストだが、ICDは違う。性機能不全は、心因だけでなく身体要因もかかわる。性同一性障害は、精神疾患であるがゆえに、社会的スティグマが高まる。ただ、国によってはリストにあることで、医療へのアクセスを容易にするので、リスト全体の中には残した。」

あらためて責任者の生の声を聴けてよかった。

 

午後も引き続き。

委員会シンポジウム15
ICD-11が世界の精神科医療へもたらす影響

ICD-11's impact on mental health care worldwide

 

さすがに日本精神神経学会は著名な先生を招待していて、ミーハーとして満足。