4万6000人に関する考察 3

最後に本質的な問題は、
「誰が性同一性障害なのか」
ということだ。
この試算では、その算出方法からして、
オギャーと生まれたばかりの赤ちゃんも、2800人に一人は、将来性同一性障害になるに違いないから、性同一性障害と考えるのだろうし、
「若い頃、性同一性障害を知っていたら、治療もしたかったけど、もうとしをったので、今更治療は望まない」お年寄りも性同一性障害としてカウントすることになろう。


まあ、それはちょっと違うのでは、と私は思う。
性別違和を抱える人はたくさんいるだろうけど、その違和が一定以上の強さを持ち、強い苦悩となり、医療的サポート、治療が必要となる場合に性同一性障害といえるのでは。
その性別違和の一定以上の強さの基準は、やはり医療機関を実際に受診するかどうかが分かれ目になるのでは。
もちろん、違和が強くても、医療機関がなくて受診できないなどの理由で、未受診者の中にも潜在的には性同一性障害はいるのだろうが。
その場合の潜在的性同一性障害の数は、この研究の算出方法では出ないと思う。


おおまか終わり。