ブラック・スワン

ブラック・スワン」鑑賞。
面白かった。


ナタリー・ポートマン演じるバレリーナが、白鳥の湖の主役に選ばれて。
その後、幻覚妄想らしき精神症状が出現するが、ストーリー的に統合失調症の発症ではなく、解離症状とみるべきだろう。


この解離は、母親の「一流のバレリーナになれ」「でも私がなれなかった主役にはなるな」といったダブルバインドによってもたさらされる。
解離はどんどん進み、最終的には解離が極まった挙句、人格は分離し、白鳥と黒鳥の二人を見事に踊りきる。


また白鳥から、黒鳥への変換は、清純なアミダラ姫から、妖艶な女優への変換とも重なったと思った。
でないと、ナタリー・ポートマンは、薬物依存になったレイア姫の二の舞になるところだった。