『硫黄島 栗林中将の最期』

硫黄島 栗林中将の最期』拝読。
興味深かった。
栗林中将に限らず、硫黄島の戦いにまつわる様々な人の話。


とくに興味深かったのは、折口春洋。
折口春洋は、同性愛者だった国文学者、折口信夫の弟子であり恋人であり養子。
折口春洋は、当時すでに國學院大学教授であったが、招集され、硫黄島で戦死。
彼の戦死を信夫は深く悲しむ。
硫黄島の慰霊地には春洋の死を悼む信夫の短歌が刻まれた碑がある。


たゝかひに
果てにし人を
かへせぞと 
我は呼ばむとす。
大海にむきて

硫黄島 栗林中将の最期 (文春新書)

硫黄島 栗林中将の最期 (文春新書)