白衣式

最近の医大生は、「白衣式」なる珍妙な儀式をやるらしい。
5年の初めごろ、それぞれの学生に白衣が授与されて、それによって、医者としての自覚を促すとか。


医大生にとっての通過儀礼には、死体解剖があるが。
2年か3年の頃にやるが、死体を前にすれば、よほどのネクロフィリアでない限りは、厳粛な気持ちになり身が引き締まる。
それに、そこで白衣を着るのも、合理的必然性がある。


しかし、5年での白衣式は意味がわからない。
そもそも白衣は医師の象徴でもないし。
医師の自覚を促すために、白衣を利用するとは、制服フェティシズム的呪術であり、
石や木の棒を信仰する原始人類並みの非科学性である。
最近の医学教育とはそこまで非合理的なのか。


まったく嘆かわしい。