「XXY」

第4回スペイン・ラテンアメリカ映画祭
「XXY」
http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/jp07/film/02.html
>15歳のアレックスには、誰にも言えない秘密があった。彼女が生まれてすぐブエノスアイレスを去り、ウルグアイとの国境近くの寂しい漁村に移り住むことを決めた両親。そんな彼らの孤独な家に、客人が到着するところから物語は始まる。招かれたのは、整形美容外科医とその妻、そして16歳の息子イバロスの3人。誰もあまり語りたがらず、目配せばかりが飛び交う居心地の悪い空気・・・彼らはなぜ招かれたのか?大人たちの思惑をよそに、同世代のアレックスとイバロスは次第に交友を深め、親密な関係になっていく。そして、秘密は明らかになった・・・。


公式サイト : http://xxylapelicula.puenzo.com/main.html
公式サイトあらすじ訳by AJ
15歳のアレックスには、誰にも言えない秘密があった。彼女が生まれてすぐブエノスアイレスを去り、ウルグアイとの国境近くの寂しい漁村の丸太小屋に移り住むことを決めた両親。
そんな彼らの家に、ブエノスアイレスから形成外科医とその妻、そして16歳の息子イバロスの3人が招かれた。その形成外科医はアレックスに対して医学的興味があったので、招きに応じたのだ。しかし、アレックスとイバロスの二人の若者は、互いに惹かれあい、大人たちが最も恐れた事態へとなっていく。
その漁村はうわさに包まれる。アレックスはまるでフリークスかのように皆に見られる。アレックスへの村の人たちの異常な関心は、次第に危険なものへとなっていく。


監督のコメント 訳by AJ
多くの人は知らないが、外性器があいまいな状態で生まれてくる赤ちゃんもいる。「XXY」はある若者が自分のアイデンティティと折り合っていくときの、残酷で変革の起きる瞬間を捉えた作品だ。
「自分自身の身体を恐れるほど残酷なことはない」、と「正常化手術」を受けたある若者が私に言ったことがある。彼は手術による傷を体に持ちながら成長した。この切断において、性器のあいまいさへの恐怖は、差異の恐怖から生み出されるすべての切断へのメタファーなのだ。