まとめてムンテラ

つらつら思い返すに。
今年のGID学会、いまひとつだったのは、当事者の影が薄かったせいか。


確かに会場の大多数は当事者の方々だったが。
発表は乏しく。
特に当事者目線の研究や発表は、ほぼなく。


全体的に「手術やホルモンについて、お医者様が患者さんに、まとめてムンテラする」といった感じ。
それはそれで意義はあるが、学会の存在意義とは少し違うような。


当事者が参加するのはお客さん、患者さんとしての参加ではなく、当事者目線での研究や意見を述べていただき、より学会全体の議論が深まるためにあると思うが。


たとえば、今回の学会で「ホルモン療法の副作用・手術の合併症調査」を当事者側がやったら、医者側のデータとの違いが出て面白かったと思うし。
あるいは「国内・海外等の医療機関の選択要因」なんかの調査も、本音が出て面白いと思う。


専門家と当事者が互いに議論してこそ一緒にやる意味があるのであって、一方通行だと、学会としての意味はいかがなものかと。