女性の名 喜びじわり 性同一性障害・山口由美さん 戸籍を変更 幕別


下記ニュース。
山口由美氏のお姿はテレビで拝見したことがある。
http://www.harikatsu.com/nikka2/calen.cgi?mode=view&YMD=20041109&w=2


それはともかく。
幾つかの疑問。
1. なぜ、そもそもこんな大騒ぎになったのか。簡単に認められそうなものだが。
2. 記事中
>今回は、診断書を根拠にした変更が認められたもので、
とあるが、
>「通称名と戸籍名が異なることから、支障が生じている」などとして
と書いていて、通称名も根拠になっているではないかと思われるのだが。


あとついでに書いておくと、
> 心と体の性が一致しない性同一性障害者が戸籍名を変更する場合、これまで、ほとんどが契約書や郵便物など通称名の長期使用の実績を証明できる書類が必要となっていた。


と書いてあるけど、「長期使用の実績」とは大体5年以上の実績をさすので、これも誤り。
実際には、大体の目安として、
① 使用実績1年
② 診断書一通
でほぼ認められる。
あとは個々、もう少し使用実績の長短ある場合(たまには、使用実績なくてもよいこともある)、
診断書2通いる場合などあるけど。
それは、どっちかというと例外的な話かと。


http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060208&j=0042&k=200602083244
女性の名 喜びじわり 性同一性障害・山口由美さん 戸籍を変更 幕別  2006/02/08 14:02

 【幕別】町古舞の自営業山口由美さん(51)が、性同一性障害を証明する医師の診断書を根拠に、戸籍の男性名から普段使用している女性名への変更の申し立てが、このほど札幌高裁で認められた。六日午後、町役場で戸籍名変更届を提出し、その場で、女性名が記された住民票の交付を受けた山口さんは「公的書類に名前が書かれているのを見て、初めて実感がわいた」と喜びを語った。
 心と体の性が一致しない性同一性障害者が戸籍名を変更する場合、これまで、ほとんどが契約書や郵便物など通称名の長期使用の実績を証明できる書類が必要となっていた。今回は、診断書を根拠にした変更が認められたもので、患者団体によると道内でも珍しく、十勝管内では初。
 二年前から、対外的に通称名「由美」を使用してきた山口さんは昨年七月、釧路家裁帯広支部に戸籍名変更を申し立てたが却下。同十月、正式に性同一性障害の診断を受け、同支部に申し立てたが、再度却下され、約四百人の署名とともに同高裁に抗告していた。
 同高裁は、診断を受けていることや、外見上も女性として社会生活を営んでおり、「通称名と戸籍名が異なることから、支障が生じている」などとして、名の変更を許可するのが相当であると判断した。
 山口さんは幼いころより男性であることに違和感を感じながら暮らして、四十歳のころから、女性として生活している。現在、妻と暮らしているが、妻や家族からも改名への嘆願書が同高裁に提出されている。
 これまで、病院や金融機関などで何度も本人確認をされ、その都度、周囲から好奇の目で見られていた。山口さんは「人ごみの中で、女性として遺憾なく振る舞うことができる。もう、さらし者にならなくて済む。抗告するには勇気が必要だったが、良い先進事例になればうれしい」と笑顔を見せた。(山崎真理子)