「子無し要件」削除して 羽島 全国連絡会が設立集会

 
2006.2.6.中日新聞


性同一性障害特例法
子無し要件」削除して
羽島 全国連絡会が設立集会


性同一性障害特例法で「現に子がいないこと」が性別変更の要件の一つとなっていることから、この項目の削除を目的とする全国連絡会の設立集会が五日、羽島市福寿町浅平の市福祉ふれあい会館で開かれた。参加者らは「子どもの福祉のためにも、この要件をなくして性別変更を認めてほしい」と呼び掛けた。(藤嶋 崇)


集会には、約二十人が参加。代表の山田奈奈さん(二五)=東京都在住=は、子供が生まれた後に受診して性同一性障害と診断され、昨年に性別適合手術を受けた。山田さんは「『当事者団体として一本化を』という国会議員の声があった。どれくらいの人が変更を求め、どんなことに困っているか調査もしたい」と語った。
息子二人を持つ副代表の水野淳子さん=羽島市在住は「子無し要件で性別変更が認められず、話をしてくれなくなった人もいる。苦しんでいます。」と要件件削除の必要性を訴えた。
性同一性障害研究会理事長の大島俊之神戸学院大法科大学院教授の講演もあり、「子無し要件がない方が法理論にかなっている。立法のミス」と訴えにエールを送った。
特倒法は二〇〇四年七月に施行され、二百人以上の性別変更が認められたという。性別変更は、二十歳以上で、婚姻をしていないことなどの要件があり、その一つの子無し要件は「子どもが混乱しないように」との意見を受けて設けられたという。


写真 (集会壇上の様子)
全国連絡会を設立した理由を説明する代表の山田奈奈さん
羽島市福祉ふれあい会館で

http://sakujo.org/newspaper/chunichi-06-02-06.pdf