戦国自衛隊1549

戦国自衛隊1549を観る。

戦国自衛隊 1549 映画公式ガイド

戦国自衛隊 1549 映画公式ガイド


映画館がらがら、だったけど。
ストーリーでたらめだったけど。
自衛隊全面協力だけど。


でも、私にとっては、最高傑作。
こんな面白い映画は「戦国自衛隊」以来だ。


簡単なストーリー。


自衛隊A(鹿賀丈史)が戦国時代にタイムスリップ。本物の織田信長を倒して、代わりの織田信長に。それで歴史が狂いだす。
歴史を直しに、自衛隊B(江口洋介鈴木京香)もタイムスリップして、自衛隊A率いる織田軍と戦う。」


ラストサムライが、外人の「おれも侍になってみたい」映画とすれば、
戦国自衛隊1549は、日本人の「おれも織田信長になってみたい」映画。
つまり、「戦国自衛隊」のリメイクというより、「信長の野望」映画版という気もする。


個々の役者を見ていくと。


千葉真一は出てなかったけど。
鹿賀丈史はさすが。
小山薫堂氏の番組で、「アイアーンシェフ」とかいっているより、はるかに良い。


真田広之は出てなかったけど。
伊武雅刀が最高。
彼の扮する、斉藤道三は、ホント、ありそうなキャラである。
武器だけ頼りの自衛官より、斉藤道三のほうがやはり一枚上手だろう。


薬師丸ひろ子もでていなかったけど。
鈴木京香は素敵。
彼女を映画でじっくり見たのは、「愛と平成の色男」以来だが。
彼女の自衛官および迷彩服姿は、映画史上残るコスプレといえよう。


さらに。


的場浩司のヤンキー顔は健在。
彼は、今やヤンキー/やくざ/軍人のナンバー2役をやらせれば右に出るものがいないのでは。
(ちなみに私は人生において、3回ほど、的場浩司に似ている、と言われたことがある。)


それにひきかえ、嶋大輔。
人のよさそうなアンパンマンのような男が出ているなあと思ったら嶋大輔だった。
確か彼は、ツッパリだったはずだが。


あと、主役の江口洋介に関しては、存在が薄く、まるで記憶にない。


全体として、強いて問題点をあげるとすれば。
初代「戦国自衛隊」の隠れテーマが、千葉真一扮する自衛官長尾景虎の同性愛的友情だったのだが。
この作品では鈴木京香インパクトが強すぎて、そういうハッテンがないのが、ちょっと深みにかけるかも。


次回作あるとしたら、ぜひ、自衛隊を未来に飛ばしてほしい。
こんな話。
「10年後の日本。そこにいってみると、かつて対テロ作戦専門家だった男性自衛官が(以下略)」